2016年3月15日、フィリピン・マニラの「路上の子どもたち」によって設立された協同組合「カリエ(1)」は、約4年間の社会起業トレーニング、約6カ月間のプレオープン期間を経て、「KalyeCafé(カリエカフェ)」をグランドオープンした。
フィリピンの「路上の子どもたち」は25万人以上に及ぶ。路上では、子どもたちは物乞いや、靴磨き、廃品回収などにより、1日50~100ペソ(約100~200円)ほどの稼ぎを得ているという。しかしながら、その収入で辛い日々を忘れるための薬物やシンナーに手を染める子も多く、路上の子どもの半数以上が薬物を経験していると言われる。
そのような路上の子どもが抱えている課題を、子どもたちが中心となって解決していくため、フィリピン初の試みである、路上の子どもたちの協同組合「カリエ」が設立された。路上の子どもたちが危険な労働をせず、生計を立てて行けるように社会起業活動を行っている。
認定NPO法人アイキャンは、「カリエ」に所属する若者たちを対象に、カフェのオープンに向けて、パン作りの技術訓練をはじめ、衛生教育やビジネスマナー等の研修を行ってきた。昨年9月にカフェをプレオープンするまでには合計約4年もの歳月を要し、「手を洗う」という習慣を身につけるだけで半年以上、接客の概念を身につけるためにさらに半年以上と、子どもたちにとって様々な挑戦となった。今後も子どもたちは課題を解決しあいながら、自立した運営ができるよう活動を続けていく。
(1) カリエは、現地語(タガログ語)で「路上」の意味。
【カリエカフェ アクセス】
#45 Mahinhin St., Bray. UP Village, Diliman, Quezon City
【認定 NPO 法人 アイキャンとは】
1994 年から危機的状況にある子どもたちの生活改善に取り組んでいるNGO。何かを「あげる」活動ではなく、生活が向上し続ける「システム」を作り上げることを重視している。フィリピンの開発プロジェクトの専門集団として、多くの人々や組織と連携し、子どもたちの夢をかなえる活動をしている。
【執筆 : アイキャン 羽根】
フィリピンの「路上の子どもたち」は25万人以上に及ぶ。路上では、子どもたちは物乞いや、靴磨き、廃品回収などにより、1日50~100ペソ(約100~200円)ほどの稼ぎを得ているという。しかしながら、その収入で辛い日々を忘れるための薬物やシンナーに手を染める子も多く、路上の子どもの半数以上が薬物を経験していると言われる。
そのような路上の子どもが抱えている課題を、子どもたちが中心となって解決していくため、フィリピン初の試みである、路上の子どもたちの協同組合「カリエ」が設立された。路上の子どもたちが危険な労働をせず、生計を立てて行けるように社会起業活動を行っている。
認定NPO法人アイキャンは、「カリエ」に所属する若者たちを対象に、カフェのオープンに向けて、パン作りの技術訓練をはじめ、衛生教育やビジネスマナー等の研修を行ってきた。昨年9月にカフェをプレオープンするまでには合計約4年もの歳月を要し、「手を洗う」という習慣を身につけるだけで半年以上、接客の概念を身につけるためにさらに半年以上と、子どもたちにとって様々な挑戦となった。今後も子どもたちは課題を解決しあいながら、自立した運営ができるよう活動を続けていく。
(1) カリエは、現地語(タガログ語)で「路上」の意味。
【カリエカフェ アクセス】
#45 Mahinhin St., Bray. UP Village, Diliman, Quezon City
【認定 NPO 法人 アイキャンとは】
1994 年から危機的状況にある子どもたちの生活改善に取り組んでいるNGO。何かを「あげる」活動ではなく、生活が向上し続ける「システム」を作り上げることを重視している。フィリピンの開発プロジェクトの専門集団として、多くの人々や組織と連携し、子どもたちの夢をかなえる活動をしている。
【執筆 : アイキャン 羽根】