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中国がネパールを飲み込むと、インドが懸念ーチベット鉄道がネパール国境まで延伸

Global News Asia 2016年3月26日 10時0分

 2016年3月25日、インドメディアによると、ネパールと中国は、チベット鉄道(中国青海省・西寧とチベット自治区・ラサを結ぶ1972km)をネパール国境付近まで延伸することなどで合意した。内陸国のネパールが、インド依存からの移行を示した事に、インド政府は中国の悪影響を懸念している。

 ネパールのオリ首相が中国を訪問し、ネパールに物資を輸送するため中国の港を利用することなど、10項目で合意した。また中国はネパールの内政には干渉しないことを約束した。

 今回の合意は、インドとネパールの国境閉鎖を受けたもの。インドからネパールへの物流ルートも断たれる可能性が高い。ネパールは、インドを経由する輸入ルートからの依存を脱却し、中国経由の物流ルートを拡大する考えだ。一方、インドが不満を表明していることに、オリ首相は「内陸国として、正しい道を選択した」としているが、インドは、ネパールへの中国の影響力が拡大することで、経済的な結び付きが強まり、中国に飲み込まれてしまうのではないかと懸念を示している。

【編集 : 高橋大地】

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