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【タイ】ハジャイでマレーシア生まれの「肉骨茶(バクテー)」を食す

Global News Asia 2016年5月10日 11時0分

 2016年5月10日、マレーシアとシンガポールに「肉骨茶(バクテー)」という鍋料理がある。豚の骨付きバラ肉やモツを漢方薬のスパイスと中国醤油で煮込んだもので、えのき、レタス、湯葉などが加えられることもある。薬膳効能に優れているだけでなく、スープが非常に味わい深く、ご飯にかけてお茶漬けのようにして食べても美味しい。

 マレーシアがイギリスの植民地だった頃、中国本土から来た福建人によって作られたのが発祥とされている。豚を解体した後で骨に残った肉を利用したため、それが「肉骨」の名の由来となった。マレーシア人の約6割を占めるムスリムは豚肉を食すことを禁じられているため、主に中国系の人々に好んで食されている。

 タイでもマレーシアとの国境に近いハジャイなどで食すことは可能である。中国系タイ人が多いので、中華料理レストランも多くほとんどの店に置いてある。ハジャイの肉骨茶はタイでは一般的な食材であるルアッムー(豚の血をゼリー状に固めたもの)が加えられることが多いのが特徴だ。

【撮影/取材 : 小林ていじ】

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