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タイフェスティバルで来日のタイ国政府観光庁ユッタサック・スパソーン総裁が会見

Global News Asia 2016年5月15日 17時0分

 2016年5月15日、今年も世界最大規模で開催された東京タイフェスティバル。タイから来日した観光庁総裁が日本の記者を集めて14日会見を開き、タイ経済の中でより重要性を増している観光業を代表して、より多くの日本人観光客を誘致したいと語った。

 ユタサック氏は、日本の慶応大学への留学経験を持ち、昨年タイ国政府観光庁総裁に就任した。中国人観光客が急増し、その割合もダントツで1位を占める中で、こうした経歴を持った総裁が就任したことは、日本に期待するタイからの重要なメッセージとも受け取れ、その期待の高さが現れている。

以下、ユタサック総裁からのメッセージ

 昨年あたりから、タイの特に経済面において、工業製品の輸出に陰りが見えてきています。この状況下で、観光業に寄せられている期待は、これまでよりさらに大きくなっています。おかげさまで昨年、世界中からタイを訪れた観光客は2980万人を超え、前年比20%を超える伸び率となりました。今年に入ってからの第一四半期も、前年同時期15%増えています。年末までには約3400万人の来訪を予想しています。

 また、日本からの観光客は昨年約140万人が来訪しました。これは前年比9%の伸び率です。また今年も3月までに、3%伸びて38万人が訪れました。今年年末までには4-5%の伸び率で142万人の来訪を見込んでいます。タイ観光庁としては、2020年までに200万人の日本からの来訪を目標に掲げています。そのために、タイ国日本商工会(JETRO)、日本旅行業協会(JATA)そして、テレビ朝日とそれぞれ提携を結びました。今後もこれからの機関と協力して、東京などでイベントを開催する予定です。

 内容としては、より目的を絞りこんだマーケットへの訴求を予定しています。若い女性たち、健康や美容、そしてスポーツに関心のある人々へ向けたプロモーションをしたいと思っています。キーワードとして「おいしい。おもしろい。お得。」の三つをテーマに、東京と大阪の観光庁事務所を中心に日本市場へ訴求していきたいと考えています。日本の若い人達、女性、スポーツ愛好家の人達がただタイに遊び来るというのではなく、タイで何を経験するか、その経験を通してリピーターになってもらえるような企画を進めたいと思っています。

 タイも含めて、世界的に中国人観光客が増えていますが、日本からのお客様の重要性は変わることはありません。そして、その内容については、両国の友好的な関係もあって全てのタイ人に歓迎され、期待もされているように、より重要な意味を持ってきていると認識しています。特に安全面については、昨年起きたエラワン廟での爆破事件を契機に、タイ全土で監視カメラを増設し、より監視体制を強化しました。さらに今年中には、一般タイ人ボランティアの協力を得て、タイ全体で旅行者の安全を見守る体制を構築します。こうしたことから、日本の方々にも満足してもらえるような、衛生面、安全面といったところで、より一層高レベルの充足を図っていきます。
【翻訳/執筆 : そむちゃい吉田】

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