【タイ】「黒人を洗濯したら中国人に」中国の洗剤CMが人種差別と非難殺到

　2016年6月4日、「黒人男性をこの洗剤で洗濯すれば、色白の中国人男性になる」――YouTubeで公開されるや3日間で200万回以上再生されるなど注目を集めたこの動画は、中国の洗剤メーカーが制作したCMで、内容が人種差別的だとタイも含め世界中のメディア、ネット上で話題となり物議を醸している。

　CMは、洗濯をしている中国人女性の元に現れた全身ペンキだらけの黒人男性が、女性から口に固形の洗濯洗剤を入れられ洗濯機に押し込められる。洗濯が終わると中から、真っ白のTシャツを着た色白の中国人男性が現れて、女性が大喜びするという内容。

　中国の洗剤メーカー上海雷尚化粧品は批判を受けた当初、過剰反応であると反論していたがその後謝罪し既にCM放映を中止している。

　また、このCMは9年前にイタリアの洗剤メーカーが制作したCMのパクリでもあったことから、さらに話題を集めている。内容はイタリア人男性が洗濯機に放り込まれ、色物洗剤で洗われたら黒人男性が現れ、最後に「色付きの方がいい」というキャッチフレーズが流れるというもの。当然、人種差別的であると非難を浴びたCMであった。

【執筆 : HT】