2016年6月25日、戦前戦後のタイの大量輸送の業界を支えたタイ国鉄の中央駅であるグルンテープ駅、通称ホアランポーン駅が、現在の場所に駅舎が移転してから100周年を迎える。
タイ国鉄自体は今年119年を迎えており、黎明期から欧米や日本の機関車などが活躍している。現在でも戦後すぐの時期に生産された蒸気機関車が、タイ国鉄やタイを記念する特別な日の年4回、ホアランポーン駅から発着する。
また、JR西日本で活躍していたブルートレインが外装こそタイ国鉄の紫色になっているものの、中身はほとんどそのままにバンコク-チェンマイ間を毎夜往復している。
タイ国鉄は依然として90%以上が単線で、日本のように路線は発達していない。運行システムも旧来型で、日本人の鉄道ファンからは「昭和30年代そのもの」とも言われるほど旧態依然としている。
しかし、中央駅の機能を現在の位置からやや北にあるバンスーに移すことが発表されており、また、タイ国内での高速鉄道建設の計画も検討され、今タイ国鉄は大きな転換期を迎えている。
ホアランポーン駅が100周年を迎えながらも、あと数年でその役目が終わる。建物の端々には歴史を感じさせる造りが見られる。100周年だからこそ、ホアランポーンの姿を目に焼き付けておきたい。
【執筆 : 高田胤臣】
タイ国鉄自体は今年119年を迎えており、黎明期から欧米や日本の機関車などが活躍している。現在でも戦後すぐの時期に生産された蒸気機関車が、タイ国鉄やタイを記念する特別な日の年4回、ホアランポーン駅から発着する。
また、JR西日本で活躍していたブルートレインが外装こそタイ国鉄の紫色になっているものの、中身はほとんどそのままにバンコク-チェンマイ間を毎夜往復している。
タイ国鉄は依然として90%以上が単線で、日本のように路線は発達していない。運行システムも旧来型で、日本人の鉄道ファンからは「昭和30年代そのもの」とも言われるほど旧態依然としている。
しかし、中央駅の機能を現在の位置からやや北にあるバンスーに移すことが発表されており、また、タイ国内での高速鉄道建設の計画も検討され、今タイ国鉄は大きな転換期を迎えている。
ホアランポーン駅が100周年を迎えながらも、あと数年でその役目が終わる。建物の端々には歴史を感じさせる造りが見られる。100周年だからこそ、ホアランポーンの姿を目に焼き付けておきたい。
【執筆 : 高田胤臣】