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タイ人に買い物へ来てもらいたい日本の量販店

Global News Asia 2016年7月2日 11時0分

 2016年7月2日、タイは急激な経済成長と好景気もあって、この数年で物価が異常と言えるレベルで高騰している。そのため、海外旅行に行った方が国内旅行よりも費用が安く抑えられるケースも多くなっている。今、タイでは空前の日本旅行ブームになっているが、それも一つの理由のようだ。

 タイは輸入関税が割と高く設定されているのか、物価が高い上に輸入製品も高い。そのため今では、かつて物価が高く中々行くことができなかった日本の方が、物によっては安く買える様になっている。

 既に安いとはいっても、もっと安くいいものを買いたいというのはタイ人も同じ。そういったタイ人が注目しているのがディスカウントで物販を行っている量販店だ。最初にタイ人が注目したとされるのが、台東区の御徒町にある紫色のビル「多慶屋(たけや)」である。昔から安くものが買えることで都内に住む人によく知られた店であったが、最近は外国人が増えており、タイ人にも人気になっている。

 多慶屋ではこの様な外国人向けにパンフレットを用意している。他のディスカウント量販店にもそういったものは少なからずあるが、ほとんどが英語、中国語、韓国語程度である。この多慶屋ではタイ語も用意していることから、タイ人にも人気なのかと見られる。

 量販店では「ビッグカメラ」がタイ語の館内放送を行うなど、今、タイ人の買い物客が注目される。ある小売店のマネージャーは「タイ人は中国人と違い大きな声を出さないし、静かに買いものをして行ってくれます。ひとりひとりの金額は中国人ほど多くないですが、たくさんの人が買ってくれるのでぜひもっともっと来てほしいですね」と語った。

 一時期は日本人の人気渡航先の一つがタイであり、テレビや雑誌でもタイがたくさん取り上げられた。また、日本国内にもタイ料理店が沢山オープンし、タイが定着した感がある。そして今度はタイ人観光客が注目される。日本の多くの市場でタイ人客が欠かせない状況になりつつある。日本とタイの関係は今後も深まっていくのだろう。

【執筆 : 高田胤臣】

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