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【タイ】クロントゥーイスラムの奨学生たちが熊本地震の被災者へ義援金を募る

Global News Asia 2016年7月29日 9時0分

 2016年7月29日、バンコクでもっとも規模が大きいといわれるクロントゥーイスラム。このスラムを支援するドゥアン・プラティープ財団は1978年に設立され、以降40年近くクロントゥーイスラムの医療や教育などを支え続けている。財団やスラムの人々は日本とも縁が深く、2011年東日本を襲った東北地方太平洋沖地震の際、クロントゥーイスラムの人々が募金活動を行い、100万円以上の寄付金が募ったことはニュースなどで話題になった。

 彼らの義援金活動はこれだけに留まらず、5月12日にドゥアン・プラティープ財団で開催された奨学金授与式では、熊本地震の被災者に届ける義援金の募金活動も行われた。

 財団では設立以来、日本をはじめとした多くの国の方たちから「教育里親」として支援を受け、スラムの子どもたちに奨学金を支給する事業が行われており、今年は2000人もの子どもや青少年に支給することが出来たという。

 奨学金授与式では熊本地震の被災者に対し全員で1分間の黙祷が捧げられた。「教育里親になっていただいている皆さんが、熊本や大分をはじめ日本全国に大勢いらっしゃる。長年にわたるご支援への感謝の気持ちを、たとえわずかでも届けましょう」

 黙祷後、奨学生や参列者に呼びかけたのは財団のプラティープ事務局長。奨学生たちは募金箱を持ち会場を回って義援金を募った。奨学生達だけではなく、来賓や住民代表、保護者の方からも寄付が募り、この日だけで集まった寄付金は66,000円(約20,000バーツ)。財団では継続して募金活動を進め、熊本県で救援活動に尽力しているボランティア団体に届ける予定だという。

【執筆 : 西尾康晴】

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