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402人射殺効果で、殺害を恐れ57万人が自首ー フィリピン新大統領の麻薬撲滅対策

Global News Asia 2016年8月3日 21時4分

 2016年8月3日、フィリピンメディアによると、ドゥテルテ新大統領の過激な麻薬撲滅対策が好調で、殺害を恐れた麻薬密売にかかわる関係者、57万人が自首している。6月30日の就任から、約1か月。ドゥテルテ大統領の本気度はかなり浸透している。

 警察は、麻薬密売人などの現行犯をその場で、402人射殺したと発表しており、大統領の有言実行ぶりに期待感が大きく高まっている。

 自首した麻薬密売関係者の多くは、中国人や中華系フィリピン人。フィリピンの刑務所は、各施設ともキャパシティーを大きく超えており、受刑者の受け入れ態勢が整わない状況だ。

 ダバオ市長を20年の長期にわたって務め、大きな実績を上げてきたことから、有言実行への信頼、期待はフィリピン中に広まっている。

 ダバオ市の中小企業経済支援担当マリアベレンダQアムビさんは「新大統領がダバオ市長に就任したのは20年前のことです。多くの市民は、市長に就任してから常に変化を感じました。汚職が少なくなり、10年で、ドラックが激減し、安全が確保され経済発展を実感したと思います。各省庁との連携で、農産物の輸出拡大も促進しました」と述べた。

 フィリピン大使館商務部ディタ アンガラ マタイ参事官は「南部から大統領が誕生したのは、初めてのことです。平和の実現と、腐敗を無くし経済発展による貧困の解消を期待しています」と話す。

 人権団体からの抗議はあるものの、ドゥテルテ大統領サイドは、まったく気にしておらず雑音扱い。今のフィリピンを改革するには、劇薬が必要だと感じられる。
【編集 : 高橋大地】

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