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【タイ】南部の連続爆破と火災は組織的犯行か

Global News Asia 2016年8月13日 14時0分

 2016年8月13日、今月11日未明から12日にかけてタイ南部の各地で起きた爆破と火災について、政府は反体制グループによる組織的な犯行との見方を強めている。しかしマレーシア国境地域のイスラム原理主義グループとの関係を疑う報道や、昨年同時期に起きたバンコクでの爆破事件との関連も疑うべきとの報道もある。

 一連の事件について、タイ警察ではすでに数人の身柄を拘束し、取り調べを行っているという。また、政府は国際的なテロ組織との関連をいち早く否定。さらにテロではなく、地域的な破壊活動であるとして、テロという報道を戒めている。

 尚、フアヒンで11日夜に起きた爆発で負傷したのは、オランダ、イタリア、オーストリア、ドイツからの観光客で、日本人は含まれていない模様。

 以下、11日から12日にかけての爆破と火災について時系列にまとめた。

10日(水)
午前8時頃 プーケット県パトンビーチの2カ所で爆発物を発見。爆発前に処理。

11日(木)
午後5時頃 トラン市内の県庁舎近くで爆発。1名死亡、6人負傷。
午後10時頃15分頃 プラチュアブキーリカン県フアヒンのビヤバーで最初の爆発。
午後11時頃 1回目と同じ通りで2回目の爆発。3人死亡、外国人10人を含む21人負傷。

12日(金)
午前2時頃 パンガー県タクアパー、バーンニヤン市場で火災。80軒近くの商店が延焼。死傷者なし。

午前3時頃 トラン市の百貨店で火災。3階建ての建物が全焼。

午前3時半頃 ナコンシータマラート市のショッピングセンター、テスコロータス・ナコンシータマラート店で火災。一部が焼損。

午前4時半頃 クラビー県アオナンビーチの商店街で火災。4店が全焼。

午前5時頃 タイ南部スラタニ市の商店街で火事があり、3階建てのショップハウス3棟がほぼ全焼。1人が搬送後に死亡、3人が負傷。折しも、母の日記念行事が開催されるところで、最初の爆発は国家が流れる中での爆発だった。

午前7時45分頃 プーケット県カトゥ地区の駐車場で1回目の爆発。1人負傷。

同時刻 同地区ビーチ近くの交番で2回目の爆発。死傷者なし。

午前8時頃 スラータニー水上警察前で爆発。1人死亡3人負傷。

午前8時半頃 スラータニー警察署前で爆発。死傷者なし。

午前9時頃 パンガー県バーンニヤン市場で2回の爆発。2台の車が損壊。死傷者なし。

午前9時頃 フアヒンの時計台で爆発。1人死亡、3人負傷。

午前9時過ぎ頃 フアヒン時計台で新たな爆発。

 尚、この事態を受けて、タイ各地で警察や軍による検閲など警戒を強めており、観光庁は全力をあげて観光客の安全を守るとの声明を発表している。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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