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【カンボジア】新しい上水道施設が完成ーJICA

Global News Asia 2016年8月23日 9時15分

 2016年8月19日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo60」に『カンボジアに安全な水を コンポンチャム・バッタンバン上水道施設が完成』と題する記事が掲載された。

(記事)カンボジアに安全な水を コンポンチャム・バッタンバン上水道施設が完成、安全できれいな水、そのありがたさは日本から海外に出てみると身に染みることがあります。JICAは、まだ上水道が未整備の地域が多いカンボジアで、一人でも多くのみなさんに安全な水を供給できるよう、上水道施設整備などの支援を1991年から続けています。 その一環として7月、コンポンチャム市とバッタンバン市の上水道施設が完成した。

21日には、フン・セン首相、隈丸優次・駐カンボジア日本国大使らが参加した完成式典がバッタンバンで開かれました。この上水道施設の完成により、コンポンチャム市で37,100人以上、バッタンバン市で 81,300人以上の市民が新たに安全な水を利用することが可能になります。

また、同じ7月にはカンポット市で上水道施設の整備工事が始まりました。海沿いのカンポット市では地下水が飲料水としては使えない地域もあり、上水道の整備が急務となっています。この整備が完成すれば、32,200人以上が新たな水道に接続するとのことです。

カンボジアの上水道に対する日本の支援は、施設の整備などハード面にとどまりません。内戦終結後間もないころから支援を始めたプノンペン都の上水道整備事業は、優れたカウンターパートを 得たこともあり、水道公社の維持・経営といったソフト面の改革も実現。国際的には「プノンペンの奇跡」とまで呼ばれるほどの実績を納め、途上国水道整備のモデルとなっています。

2000年代初めからは、このプノンペンでの成功を地方にも広げる支援に取り組んでいます。インフラ整備以外にも、質の高い水道サービスの維持には水道事業体の適切な経営が必要であることから、シェムリアップやバッタンバンなど8都市を対象に、施設のメンテナンス、料金の徴収などの技術移転や人材育成も実施されています。

JICAカンボジア事務所の企画調査員、内田東吾さんは「一つひとつの事業での成果を追求す るだけでなく、その国のセクター全体にどんな貢 献ができているかを重視している」と話しています。 JICAによるカンボジアの上水道事業については、’Japan’s ODA Project in Water Supply Sector”(http://www.jica.go.jp/cambodia/ office/activities/library/ku57pq00001j1vryatt/WaterSupply_Sector_en.pdf)をご覧ください。
【編集 : LU】

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