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紀伊國屋書店がベトナム最大手書店との業務提携で日本語書籍販売を開始してから3カ月

Global News Asia 2016年8月22日 9時0分

 2016年8月22日、「紀伊國屋書店」とベトナム大手書店「ファハサ(FAHASA)」が業務提携し5月12日からホーチミン市内2店舗で日本語書籍販売を始めてから約3カ月が経過した。そのうちのグエンフエ店では、スタート1カ月後の6月の段階で日本語書籍コーナーは縮小、現時点では1階奥の1コーナーで販売されている。

 並べられているのは、ビジネス本、文庫本、漫画、絵本、雑誌、日本語学習書など当初は5000冊をそろえていたが、現在は減っている印象を受ける。

 販売価格は、日本での購入価格の1.5倍ほどとベトナムの物価を考えると決して安くない価格もさることながらベトナム人の読書数の少なさも影響してか在留邦人や一部の日本語学習者向けになっている感は否めない。

 日本語書籍が置かれたのは、1区グエンフエ店と3区タンディン店の2店舗。グエンフエ店は歩行者天国として生まれ変わったグエンフエ通りに面しており好立地にある。店内は3階まで売り場があり、1階は越書、洋書、和書など、2階は幼児向け玩具や文具など、3階はパソコン周辺機器や地図、雑貨などが売られている。

 ファハサは、1976年設立、ベトナム全国84店舗の書店展開やオンライン書店も手掛けるベトナム最大手の書店。紀伊國屋書店とさらなる協力をしてベトナムで読書を促進するような啓蒙活動にも期待したいところだ。
【執筆 : 我妻伊都】

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