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フィリピン・ペソ安 米首脳会談中止と麻薬撲滅作戦3000人以上射殺で-ドゥテルテ大統領 

Global News Asia 2016年9月27日 22時32分

 2016年9月26日、フィリピンメディアによると、経済成長が順調な中、フィリピン・ペソの対ドル相場が一時1ドル→48.26ペソと、2009年9月以来7年ぶりに48ペソ台の安値を付けた。月初からの下落率は3.5%に達したと伝えた。

 フィリピン・ぺソの下落の要因は、ドゥテルテ大統領の発言でオバマ大統領との首脳会談中止されたことや、選挙公約の麻薬撲滅作戦で、これまでに3000人以上射殺したことについて、国際社会に理解されず波紋を引き起こしている。

 フィリピンの株式市場で、約3億1000万ドル(約310億円)を外国の機関投資家が売り越しとなったほか、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、フィリピン国債の格付けを引き下げる可能性があることを公表している。

 フィリピン・ペソ安は、輸入の多い同国にとっては、インフレ率の上昇につながるため、ドゥテルテ大統領の諸外国との対話について柔軟な対応が求められる。

 ドゥテルテ大統領は、10月下旬に日本を訪れ、安倍首相と首脳会談を行う予定。

【編集 : 高橋大地】

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