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【タイ】国王陛下は存命も、容体は不安定との公式発表

Global News Asia 2016年10月13日 10時0分

 2016年10月13日、プミポン国王陛下の容体について12日に不穏な噂が駆け巡ったタイで、夜になって王室から公式発表が発せられた。国王陛下の容体は、不安定な状態ではあるがご存命であるとのことだ。

 10日朝に発せられた国王陛下の容体が不安定との発表に、タイの主要株価指数12日に6%と大きく下げ、通貨バーツも売られた。国王陛下が入院しているシリラート病院には、多くの市民が集まり、陛下の平癒を祈っている。

 そのような中で、昨日午後に首相が地方視察を急遽取りやめたことや、王族らが入院先の病院に集まっているとの噂が広がり、マスコミも病院に詰めかける事態となった。

 またその直前には、バンコク首都圏の数カ所で爆弾テロの危険があるとのニュースも流れ、警察や軍はテロリストとの関係が懸念される主要な拠点を一斉捜索するなどしている。

 関連がないように見える一連のニュースだが、有識者によるとこのニュースは、陛下の容体が不安定だとの状況から、少しでも注意をそらすために行われたのではないかとの見方をしている。実際に捜索の様子などがニュースで流れている最中に首相や王族の動きに慌ただしい動きが増えたことからも、説得力があるように思われる。

 しかし、ご高齢であることから「その時」が来るのは避けられない。公式発表によって昨日騒動となった噂は否定されたが、それがきょうなのか、来年なのか。タイ国民の多くは少しでも永らえることを祈り続けている。

【翻訳/編集 : KK】

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