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タイの真面目さとサービスレベルの高さを改めて実感したドンムアン空港での忘れ物対応

Global News Asia 2016年11月3日 9時0分

 2016年11月3日、東南アジア諸国の中でもサービスや対応には定評があるタイだが、改めてタイはすごいと感動したという日本人出張者がいる。横浜を拠点に東南アジアや中国などを飛び回る40代の髙山さんは、10月末、LCC拠点として復活を遂げたバンコクのドンムアン空港からベトナムのホーチミン市へ2泊3日の短期出張をした。

 チェックイン直前まで打ち合わせをしていたせいか、こともあろうにチェックインカウンター下に手提げバックを置き忘れ出国し、搭乗口で初めて置いたままにしたことに気づくも後の祭りだった。

 出国後のためチェックインカウンターへ戻ることはできず、フライト時間も迫っていたので、不安を抱えたままホーチミン市へ向かった。

 ホーチミン市到着後、バンコクの知人を通じてドンムアン空港の遺失物取扱センターへ問い合わせてもらうも、本人が直接来て本人確認しないと情報は開示できないと伝えられる。この時点で髙山さんは自分に否があることもあり半ば諦めたそうだ。バックには商談の手付金に使う予定だった米ドル3000ドルほどが入っていた。 

 3日後、髙山さんはドンムアン空港へ戻り、念のため置き忘れた3階チェックインカウンターで尋ねると、入り口近くのインフォメーションを案内された。インフォメーションへ行くと、バックの形状や色、中身、おおよその重さなどを聞かれた。職員は笑顔もなくどこかへ電話して、今度は、サービスセンターへ行くように伝えられる。

 ドンムアン空港のサービスセンターは、ターミナル1からターミナル2へ向かう飲食店などがある連結エリア近くにある。

 サービスセンターで担当女性へ改めて状況を説明しようとすると、すでに連絡済みだったようで、本人確認を求められポスポートを提示すると20分ほど待つように伝えられた。

 約15分後、奥から置き忘れたバックが登場。中身の照合をしたいとのことで、中身を伝え、1つずつ確認していき、無事に受け取ることができた。その後、受取書へサインして引き渡し完了。驚くことにバックから無くなったものはなく、現金もそのままだったという。

 髙山さんは感動を超えて感激し、「さすがタイは素晴らしいです。これがベトナムや中国では、まず出てこないでしょう。改めてタイのすごさを知りました」と感動しきりだった。

 その後、髙山さんはタイへの感謝を込めて多めにタニヤで消費したという。

【執筆 : 我妻伊都】

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