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【マレーシア】北朝鮮国籍者のビザ免除停止・ジョンチョル容疑者を釈放か強制送還へ

Global News Asia 2017年3月2日 16時54分

 2017年3月2日、マレーシアのザヒド副首相兼内務大臣は、北朝鮮の金正男氏殺害事件での対応をめぐり関係が悪化している北朝鮮に対し、2009年から実施している相互ビザ(査証)免除を停止し、来週月曜日から北朝鮮国籍者がマレーシアに入国するときにはビザ取得が必要となると現地メディア『星洲日報』が報じた。

 また、ザヒド副首相は、すでに逮捕されている北朝鮮国籍リ・ジョンチョル容疑者が近く釈放か強制送還、あるいは、移民局の管理下へ置かれる見通しであると明かし、さらに、マレーシア入りが伝えられる北朝鮮からの代表団とは、月曜日に外務省関係者との会談が行われているが、北朝鮮代表団とマレーシア警察関係者が会談する必要はないと言明した。

 今回のマレーシア政府の対応で、昨年10月1日から相互ビザ免除を停止したシンガポールに続くこととなり、これで、北朝鮮は、ビザなしで入国できる東南アジア最後の国だったマレーシアも失うことになる。
 
入国時のビザ免除はその国が持つ国際信用の目安の1つとされ、170カ国以上のビザが免除されている日本国籍者にはあまりピンとこないかもしれないが、北朝鮮がビザを免除されている国は、42カ国(中国は45カ国・ともに2015年時点)となっており、北朝鮮は、貴重な1カ国を失うことになる。
  

【翻訳/編集 : 中野 鷹】

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