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【ベトナム】安全、サービス、料金、すべてにおいて使いやすいGrab Bike

Global News Asia 2017年3月7日 9時0分

 2017年3月7日。シンガポールに本部を置く「Grab」がスマートフォン向けにリリースしているタクシー配車アプリが、特に東南アジア圏内の生活や観光の利便性を向上させている。

 東南アジアは全体的にタクシー運転手の質が悪く、料金上乗せや恫喝などは日常茶飯事で、最悪のケースでは殺人事件に発展することもある。そんな中、登録されたドライバーがアプリに表示される目安料金とほぼ同じ水準で運行してくれることから、観光客でも利用する人が増えている。

 Grabのアプリの中心となるのはタクシーで、シンガポールやマレーシアを中心にバンコクやジャカルタ、ベトナム国内などで利用率が上がっている。中でもボッタクリや遠回り、不正メーター使用の多いベトナムでは、こういった配車アプリのニーズが高く、最早アプリを使って送迎をさせることが浸透してきた。

 ベトナムの首都ハノイは旧市街などを中心に道路事情がよくない上、交通マナーが著しく低いために渋滞が発生する。そこで日常的に利用されているのがセオムと呼ばれるバイクのタクシーだ。しかし、これは料金表があるわけではなく、使い慣れていないと料金がかなり上乗せされる。外国人、特に外国人観光客はベトナム人の数倍は請求されるため、使い勝手はよくない。

 そこで利用できるのが、ベトナムやバンコクなど数カ国でしかまだサービス提供されていない「Grab Bike」。ネット接続の環境と携帯電話番号が必要になるが、アプリをダウンロードしておけば現在地から目的地までマップ上で指示できるので言葉の問題は解決できるし、料金目安が表示されるので明朗会計である。例えば、旧市街の観光スポット「セントジョセフ大教会」周辺からサッカーの試合などが開催される「ハンダイ・スタジアム」は直接セオムを呼び止めると3~5万ドン(約150~251円)は要求されるところが「Grab Bike」だと1.2万ドン(約60円)で済む。

 ハノイでは信号無視や逆走などを四輪車でもするので、バイク移動はかなり危ない。しかし、アプリに登録されている運転手は身元がはっきりしていることもあって比較的安全に運転してくれる。絶対的にお勧めできるものではないが、必要最小限で利用も視野に入れておきたい。
【執筆 : 高田胤臣】

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