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【タイ】中国との南シナ海問題でドゥテルテ大統領へ協力を約束ー違法薬物の取り締まりについても合意

Global News Asia 2017年3月22日 22時32分

 2017年3月22日、フィリピンのドゥテルテ大統領が来タイし、プラユット首相と会談した。合同記者会見の席上では、両国は中国との南シナ海問題に対してアセアン諸国と連携を強化して臨むことで合意したとタイメディア各社が伝えている。

 フィリピンのドゥテルテ大統領は、3月20日にタイの首都バンコクを大統領就任後、初めて訪れた。プラユット首相との会談は21日に2時間にわたって行われ、両首脳は国交樹立から68年間続く両国の友好関係を評価。国防、経済などの面で関係をさらに強化することで一致した。

 ドゥテルテ大統領は会談後の記者会見で、中国とフィリピン、ベトナムなどが領有権を争っている南シナ海問題について、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国が紛争回避のためのルールである「南シナ海行動規範」を年内に策定する方針を確認。プラユット首相は、南シナ海を平和で安定した持続的開発の海にすることが目標と語った。

 また、違法薬物の取り締まりについても国境を超えた取り締まりの強化にあたることで合意した。ドゥテルテ大統領は就任以来、約8千人とも言われる麻薬関係者の殺害を容認し、推し進めている。また、タイでも、タクシン元首相時代に麻薬取締戦争と銘打って、2500人以上の死者を出したことがある。

【翻訳/編集 : RD】

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