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マレーシア・北朝鮮人質交換終了 マレーシア国内には背後に中国の影ありと不満の声も

Global News Asia 2017年4月3日 8時2分

 2017年3月31日、北朝鮮で事実上人質となっていたマレーシア人9人が、30日午後7時40分にマレーシアを出国した容疑者や重要参考人ら北朝鮮籍3人と入れ替わるように、31日未明に帰国した。

 9人の帰国はマレーシア国内での関心が高く地元メディアは、帰国した9人と出迎える家族との再会を動画付きで大きく報じている。

 現地メディアによると、北朝鮮へ迎えに行ったのはマレーシア空軍機の「グローバルエクスプレス」で、平壌空港へ到着後、マレーシアから出国する北朝鮮籍3人と金正男氏の遺体がマレーシアを出発したことを確認した午後7時45分に北朝鮮を出発、中国の福州空港を経由して、31日午前1時にクアラルンプール空港へ到着した(時間はいずれもマレーシア時間)。

 マレーシアへ帰国したのは外交官3人と3歳と5歳、6歳の子ども3人を含む家族6人で、9人全員を名前付きで紹介している。

 今回の人質交換について記事を転載している「フェイスブック」上には、マレーシア人と思われる書き込みで、「無事でよかった」、「容疑者や重要参考人と外交官らは同列ではない」、「マレーシアのメンツ丸潰れ」、「不公平な対応でマレーシアに何のメリットが?」などのコメントが寄せられている。中には、「今回の人質交換を仲介したのは中国だ。米中首脳会談開催前に中国は影響力を示したいからで、それに対してマレーシアは中国に逆らえないのか」などの意見もあり、クアラルンプール在住者によると、全体的には批判的な意見が多い。
【翻訳/編集 : 中野 鷹 】

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