2017年4月11日、日本のラーメン店「一風堂」の1号店がヤンゴンにオープンした。日本では定番のトンコツ味の「白丸元味」や「赤丸新味」のほか、餃子やビールなどを提供する。一風堂は現在、国内外に約170店を展開しており、ミャンマーは14か国目になる。外国人やミャンマー人中間層を狙い、ミャンマーで多店舗展開を目指す。
力の源ホールディングスから運営権を取得したシンガポール・ミャンマー・インベストコが展開する。今回オープンした1号店はヤンゴンの繁華街に3月にオープンした高級ショッピングモール「ジャンクションシティ」に入居。調理の様子がわかる臨場感のある内装に加え、テラス席を設けるなど高級感あふれる店舗に仕上げた。特別な製麺機を持ち込み、ミャンマーの小麦で麺を現地生産する。博多流の替え玉もできるほか、「バリカタ」など麺の固さも選べる。白丸元味は7,900チャット(約630円)だ。
経済発展に伴い勃興するミャンマー人の「アッパーミドルクラス」を狙う。力の源ホールディングスのミャンマー責任者の高橋伸年さんは「まずは店舗運営を軌道に乗せ、その後少なくとも1年に1店舗は出店したい。5年後に10店舗を目指す」と話す。
オープン初日の11日には口コミで開店を知った日本人やミャンマー人らが詰め掛けた。ヤンゴン駐在3年目の日本人男性は白丸のスープをすすり、「ヤンゴンの他のラーメン店も十分美味しいと思っていたのだが、それは地元のレベルに私の舌が慣れてしまったせいなのかもしれない。本物の日本の味はこうだったのだと思いだした」と感動しきりだった。
今後はミャンマー人への浸透が課題になる。同店は各国共通の基本メニューに加え、ミャンマー人の口にあった季節メニューを開発する予定だ。また「替え玉」などラーメン特有のスタイルがどこまで受け入れられるのかも課題だ。ヤンゴンでは、ピザ店やルーフトップバーなどこれまでになかった業態の料理店が流行っているのも事実。一風堂はヤンゴンにラーメン旋風を起こせるのか、注目される。
【執筆 : 北角裕樹】
力の源ホールディングスから運営権を取得したシンガポール・ミャンマー・インベストコが展開する。今回オープンした1号店はヤンゴンの繁華街に3月にオープンした高級ショッピングモール「ジャンクションシティ」に入居。調理の様子がわかる臨場感のある内装に加え、テラス席を設けるなど高級感あふれる店舗に仕上げた。特別な製麺機を持ち込み、ミャンマーの小麦で麺を現地生産する。博多流の替え玉もできるほか、「バリカタ」など麺の固さも選べる。白丸元味は7,900チャット(約630円)だ。
経済発展に伴い勃興するミャンマー人の「アッパーミドルクラス」を狙う。力の源ホールディングスのミャンマー責任者の高橋伸年さんは「まずは店舗運営を軌道に乗せ、その後少なくとも1年に1店舗は出店したい。5年後に10店舗を目指す」と話す。
オープン初日の11日には口コミで開店を知った日本人やミャンマー人らが詰め掛けた。ヤンゴン駐在3年目の日本人男性は白丸のスープをすすり、「ヤンゴンの他のラーメン店も十分美味しいと思っていたのだが、それは地元のレベルに私の舌が慣れてしまったせいなのかもしれない。本物の日本の味はこうだったのだと思いだした」と感動しきりだった。
今後はミャンマー人への浸透が課題になる。同店は各国共通の基本メニューに加え、ミャンマー人の口にあった季節メニューを開発する予定だ。また「替え玉」などラーメン特有のスタイルがどこまで受け入れられるのかも課題だ。ヤンゴンでは、ピザ店やルーフトップバーなどこれまでになかった業態の料理店が流行っているのも事実。一風堂はヤンゴンにラーメン旋風を起こせるのか、注目される。
【執筆 : 北角裕樹】