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15歳未満の花嫁・年間約11万人、危険回避を目指しインドネシアで児童婚防止提案ーユニセフ

Global News Asia 2017年5月1日 18時6分

 2017年4月28日、ユニセフ(国連児童基金)は、インドネシア女性ウラマー会議が、児童婚を終了させ、法的婚姻適齢を16歳から18歳に引き上げる提案を出したことについて、歓迎の意を示した。

 インドネシアの婚姻法では、婚姻適齢を21歳と定めているが、両親の同意があれば、男性は19歳、女性は16歳から結婚することができる。また、両親が宗教裁判所や、地方裁判所に特例措置を申請することで、何歳でも結婚が認められる。

 現実には、結婚する男女の4組に1組の花嫁は子ども。国家統計局の最新のデータによると、2012年に134万8,886人が18歳未満で結婚した。このうち、29万2,663人の女の子が16歳未満で、11万198人は15歳未満だった。

 ユニセフ・インドネシア事務所代表のグニラ・オルソン氏は「18歳未満で結婚する女の子たちの健康は、早い妊娠のために深刻な危険に晒されることになります。そして、ほとんどの女の子たちは学校を中退します。健康で十分な教育を受けた女の子たちは、社会の繁栄の基礎となるのです」と話す。

 子どもの花嫁は、後期中等教育を終了できない確率が結婚の遅い女の子の6倍、就業の機会や職業における昇進が制限され、虐待や家庭内暴力を受ける危険が高い。
【編集 : LampangY】

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