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バンコク郊外のホームオフィス開発「不動産投資型ファンド」ーSRCSが運用

Global News Asia 2017年6月11日 6時0分

 2017年6月11日、ミャンマーと国境で接するタイ・カンチャナブリ県などでの不動産投資を扱う「SRCS International社」(以下SRCS)が、タイでの土地売買や住宅開発で「アセアンプロパティファンド」を運用する。募集期間は8月31日までで、500万円単位。規模は25億円。

 タイは中国や東南アジア各国を繋ぐ陸路輸送用スーパーハイウェイのすべてが通過する唯一の国であり、すでにベトナム・ダナンを起点にラオス南部、タイ国内経由でミャンマー・モーラミャインまでの『東西経済回廊』が2006年に、中国雲南省昆明からバンコクまでの『南北経済回廊』が2008年にそれぞれ開通。

 現在はベトナム・ブンタウを起点にホーチミン、カンボジア・プノンペン、タイ・バンコクを通過し、ミャンマー・ダウェイまで続く『南部経済回廊』が2020年開通を目標に開発中で、ミャンマーからタイに入る一番初めの都市であるカンチャナブリが、製造業だけでなくロジスティックス、不動産、建設あらゆる分野で注目されている。2013年1月にタイのインラック前首相、2015年2月にはプラユット現首相が安倍総理との会談でダウェイ港の重要性を挙げており、この回廊建設に力を入れていることが伺える。

 そんなカンチャナブリにおける土地売買とバンコク郊外での住宅開発で運用するSRCS社の代表・佐々木扶美氏は、「現在、世界的に見てリスクが少なく、成長が続いているアセアン。その中心にあるタイの不動産で運用するファンドの運用、実務を弊社が行うことになりました。運用の15%程度をカンチャナブリなどの土地売買、85%程度をバンコク郊外の注目エリアにてホームオフィス開発を行います。バンコク郊外の開発は周辺にはタイ最大のデパートもあり、電車も新しく開通したタイ人に人気のエリアで、人口増加が続いて住宅需要も大変高いです」
 
 今回のファンドは日タイ修好130周年でもあることから「絆」をコンセプトに、日本は熊本県と提携してオール熊本の和室を導入するなど、日本の復興支援に、また利益の一部はタイの孤児院に寄付されるなど、両国にとってメリットもある。

 「2年のクローズド・ファンドで、年利は10%程度になると見ています。日本人がタイにおいて個人ではできない不動産開発に関わっていただけるというおもしろみがこのファンドの魅力です。高齢化が進むタイでバリアフリーの導入、本当のジャパンクオリティをタイの住まいにも持ち込むというこのプロジェクトは、タイの不動産市況の中で新しい大きな一歩となります」と佐々木氏。

 タイ国内では全国的に地価の上昇が続いているが、その中で地価高騰率が高いのがバンコク郊外やカンチャナブリであり、そうした背景からこのファンドが登場した。

参照 : ASEAN PROPERTY FUND https://aseanpropertyfund.com/
【執筆 : 高田胤臣】

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