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【タイ】伝統の智慧と現代産業の融合『ハーブエキスポ』を開催

Global News Asia 2017年9月9日 9時15分

 2017年8月31-9月3日、バンコクで、第14回ナショナルハーブエキスポ2017(タイ保健省主催)が開催され、約10万人の入場者で賑わった。

 今年のコンセプトは「Thai Herbal Products 4.0 - A Charm of Thainess」。Thai Herbal Products 4.0とは、タイハーブを通じたナショナルプロジェクト戦略で、農業、産業、輸出、商品開発の4段階の充実を図ろうとするもの。今回のエキスポでは、タイ伝統の智慧と現代産業を融合させ、より品質の高いプロダクト開発を目指す、4段階目の商品開発のPRがクローズアップされた。

 ハーブ苗木、ハーバルマッサージプロダクト、ハーバルサプリ、ハーバルコスメ、タイ料理、またタイマッサージなど、約500の出展ブースが並んだほか、タイ政府と企業の共同研究の紹介では、タイ語でカミンチャンと呼ばれるウコンの関節痛への効能・効果について注目が集まった。

 タイ政府のヘルスプロモーション政策の中で、タイ医学は予防医学の一環として、大きな役割を期待されている。中でもタイハーブは、通常タイ料理にもふんだんに使われているが、近年ではシャンプーや石鹸、クリーム、またサプリやハーバル薬としても商品開発が著しい。メディアでもタイハーブを紹介する機会が増え、スーパーやコンビニでも手軽に購入できるため、タイハーブに関する国民の関心や知識も年々高まっている。

 様々な商品の購入以外に、タイハーブを使ったヤーモン(嗅ぎ薬)やヘアーケアプロダクト、クリーム、歯磨き粉など手作りワークショップやセルフマッサージ講座にも参加者が溢れた。また、タイ医学を統合医療として取り入れている病院やワットポー タイ トラディショナル メディカル スクールからのタイ医学専門のタイ医師(タイ国家資格)による診断ブースも人気を集めた。
【執筆 : タイ医学研究家:宮原由佳(MPH)】

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