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【ベトナム】タンソンニャット空港エアポートバスでWi-Fiが使えなくなった!? 

Global News Asia 2018年7月21日 9時15分

 2018年7月21日、ベトナムは物価が安く、空港から市内に向けてタクシーを利用しても、日本のタクシーと比較すれば十分に安い。しかし、特にベトナム南部のホーチミンにある「タンソンニャット国際空港」のタクシーは悪質で多くがボッタクリであるとされる。ベトナム語が堪能な現地在住日本人でさえ2回に1回は正規料金にならないというほどで、観光客などにはあまりよくない。場合によっては途中で停車して脅迫まがいのことをされるとも言われているので、なおさらお勧めできない移動手段となる。

 しかし、そうした苦情が相次いでいるからか、ハノイとホーチミンの空港には2016年ごろから公共バスがエアポートバスとして運行するようになっている。ローカル路線バスと比べると2倍以上の乗車料金になるが、タクシーよりはずっと安く移動できるため、宿泊先がエアポートバスの路線上であればかなり重宝。

 そんなエアポートバスをホーチミンで利用してみた。国際線ターミナルを出て右手に乗り場があり、15分間隔くらいで出発する。路線番号は109番で、空港を出発するとベトナム戦争終結の地である「統一会堂」、日本のデパートである「高島屋」、服飾市場の「ベンタイン市場」などを経由し、安宿街ブイビエンに近いファングラオ通りのバスターミナルに到着する。

 乗車賃は一人2万ドン(約96円)。タクシーが16万~20万ドン(約770~960円)であるので、かなり安い。空港と市街は渋滞が無ければで約30分程度で結ばれる。朝夕の渋滞時は1時間弱かかるが、これはタクシー移動でも同じなので、時間的なデメリットは無い。市街から空港に行く場合は一方通行などの道路事情で、降りた場所の反対のバス停で乗ればいいという単純なものではないところもあるが、基本的には往復で利用しやすい。運行時間は朝5時半から深夜0時だ。

 ただ、これまで通信速度が遅いながらも無料Wi-Fiが使えたエアポートバスだが、2018年に入ってから急激にWi-Fiの設置車両が少なくなった。予算的な問題なのかは不明だが、乗車中は旅行者用SIMやポケットWi-Fiを用意していない場合は通信手段がなくなる。空港内ではWi-Fiが使用できるので、乗車前に情報収集を行う必要がある。この点だけは不便になってしまい残念な結果だ。

【取材/撮影 : 高田胤臣】

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