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地方創生なるか! 福岡・熊本・鹿児島の3県でご当地YouTuberオーディション実施!

Global News Asia 2019年12月20日 12時0分

 2019年12月20日、株式会社ベルメールプロモーション(本社:東京都港区)は、2020年1月1日から福岡県・熊本県・鹿児島県の九州3県で全国初の「ご当地YouTuberオーディション」をスタートさせることを発表した。

 同社を中心に各県の広告代理店、インフルエンサー達が「ご当地YouTuberオーディション実行委員会」を設立し、オーディションを開催する。フリーペーパーなど地元の紙媒体を発行する出版社と協業し、ご当地YouTuberの育成・地元のPRの促進を目指す。まさにYouTuberを活用した地方創生と言えそうだ。

 ご当地YouTuberとはこれまでのYouTuberと違い、地元に根付き、ご当地の魅力を発信するPRに特化したYouTuberを指す。「ご当地YouTuberは企業や自治体のPRを任していただくお仕事になるので『炎上』することがないよう、各地域ごとにマネージャーがマネジメントを行い、どちらかというと芸能プロダクションのような管理体制になると思います。」と、ベルメールプロモーションの広報担当者で、実行委員の一人でもある藤木さんは話す。

 2019年もモラルの足りない動画を投稿することにより数多くのYouTuberがインターネット上で「炎上」した。炎上を終息させるため、普段は着慣れないスーツを着用し「謝罪動画」を投稿するという一連の流れはYouTuberの暗黙のルールと化し、視聴者の賛否両論を呼んでいる。

 炎上要因は多岐にわたるが、動画の内容だけでなく、プライベートのトラブルがSNSに投稿され「炎上」するというケースも多い。このような実情が企業や自治体がYouTuberの起用を敬遠する理由の1つであることは明確だ。

 しかし、ご当地YouTuberには炎上を防ぐためのルールが用意されている。「ご当地YouTuberが企業PRや地元のPR動画を制作する際は、必ず構成作家を置きます。ただ単に動画の中で『モノ』や『サービス』、『観光資源』を紹介するのではなく、視聴者がしっかりと楽しめて、満足する、実際に足を運びたくなるような企画。『感動』や『驚き』のある構成の動画にしていきます。構成作家を入れることにより、動画の『炎上リスク』を大幅に減らし、企業や自治体の方が安心してご当地YouTuberを起用できるように徹底します。また、ご当地YouTuberにはマネージャーをつけ、プライベートでトラブルを起こしたり、トラブルに巻き込まれないようにマネジメントを徹底します」と、藤木さんは説明する。

 審査員には、某大食い番組の名実況者中村ゆうじさん、数々の著名人のマネジメントを行い、テレビドラマや映画の主題歌コーディネートを行なってきた株式会社ハックルベリー代表取締役の山田修司さんが就任している。また大物YouTubeも審査員就任予定とのことで近日発表。その他、映画監督、各県の有名企業からも審査員を段階的に就任してもらう予定。

 ご当地YouTuberにはYouTube活動のみならず演技指導やボイストレーニングなどのレッスンを行い、映画出演・CDデビューなど、YouTube活動だけではないマルチな活躍の場を提供していく。

 オーディションは2020年1月1日から2月末日までが募集期間となり、3月末までにご当地YouTuberを決定し発表する。

 今後、ご当地YouTuberによる地方創生を目的としたクラウドファンディングプラットフォーム、ご当地YouTuberと全国のファンのためのオンラインサロンなどを開設していき活躍の場を広げていく予定だ。

 小中高生の中で「なりたい職業ランキング」で上位にランクされるようになったYouTuber。2015年、YouTubeへ動画投稿するクリエイター募集PRとして活用された「好きなことで、生きていく」というキャッチコピー。

 好きなことばかりをしてしまい炎上するYouTuberがあとをたたない中、「好きな地元で、生きていく」ご当地Youtuberは新たなYouTuberのカテゴリを作るのか。オーディションの進捗に注目が集まりそうだ。
【編集 : MB】

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