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【ミャンマー】ステイホームで行商が活況 天秤棒でマンゴーやパパイヤ コロナで市場閉鎖

Global News Asia 2020年5月3日 8時15分

 2020年5月2日、新型コロナウイルス対策で外出が困難なミャンマー最大都市ヤンゴンで、住宅街などで売り歩く行商人の姿が目立っている。人の密集を避けるため、庶民の買い物の場だった市場が相次いで閉鎖。売り場を失った商人と自宅待機を強いられ遠くに買い物に行くことができない住民とのニーズがマッチしたもようだ。

 ミャンマーでは街角の青空市場で野菜や肉などが売られ、庶民の日々の買い物の場となっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、多くの買い物客が訪れることで付近住民から不安の声があがり、4月後半以降市場が次々と閉鎖された。一方で、ヤンゴンの10地区ではセミロックダウンが発令されて不要な外出が禁止されたほか、その他の地域でも外出を控えている住民が多い。夜間に関してはヤンゴン全域で外出が禁止されている。

 こうした中で増えているのが住宅街まで野菜などを売りに来る行商人だ。昔ながらの天秤棒やリヤカーに商品を山積みにして移動。空心菜や菜の花などの野菜に加え、マンゴーやパパイヤなどの果物などを販売する。「マンゴーひとつ500チャット(約40円)だよ」などとスピーカーで呼びかけるスタイルだ。家族で複数のリヤカーを使って商品を運ぶ行商人も多い。特に旬を迎えたミャンマー特産のセイタロン・マンゴーを扱う行商人が多くみられる。
【取材・執筆 : 北角裕樹】

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