2020年7月2日、タイでの新型コロナ国内での感染者ゼロは、1カ月を超え、連続38日にとなった。そして全土に敷かれている規制もさらに緩和され、今回はその対象は夜の歓楽街にも適応された。丸3カ月ぶりに復活したバンコクの歓楽街は、それでも静かな復活の日を迎えた。
国内感染者がゼロが続いているタイのバンコクでは、人や車の流れは非常事態令以前に戻りつつあるように見える。公共交通機関やショッピングモールなどでは、マスク着用が義務となっているが、道ゆく人の中にはマスクをしてない人も見かけるようになった。
そんなバンコク都心のスクンビット通り、アソーク交差点に接する外国人向け歓楽街の一つソイ・カウボーイの夜20時は、夕方から降り始めた雨もあり行き交う人はマバラだった。それでも前日まで真っ暗だった通りにネオンが復活したことは、人々を笑顔にさせていた。
規制緩和初日ということもあってか、オープンしていた店は全体の約1/3程度だった。そして以前なら店ごとに鳴り響いていた音楽は、まだ規制されているため時折、客寄せの声が響くだけだった。それでも時間が経つに連れ、人通りも徐々に増えて、オープンしていた店にはそれぞれ欧米人を中心に常連客と思われる客と店員たちがお互いを懐かしんでいた。
ここで働いていた女性たちは誰もが予想通りに困窮した生活を強いられていた。中にはオンラインで客を取っていたわ。という冗談とも本当とも取れる逸話を話してくれたツワモノもいた。しかし、この間に政府から支給されたのはわずか5000バーツ(約17,000円)。家賃や公共料金などであっという間に消えたという。
そして、まだオープンしていない店の従業員たちの多くが田舎に帰ったままとのことだ。固定給がなく客からのチップなどしか収入がない彼女たちの生活は、海外からの観光客が戻るまで厳しい状態が続きそうだ。
【取材/写真 : K2】
国内感染者がゼロが続いているタイのバンコクでは、人や車の流れは非常事態令以前に戻りつつあるように見える。公共交通機関やショッピングモールなどでは、マスク着用が義務となっているが、道ゆく人の中にはマスクをしてない人も見かけるようになった。
そんなバンコク都心のスクンビット通り、アソーク交差点に接する外国人向け歓楽街の一つソイ・カウボーイの夜20時は、夕方から降り始めた雨もあり行き交う人はマバラだった。それでも前日まで真っ暗だった通りにネオンが復活したことは、人々を笑顔にさせていた。
規制緩和初日ということもあってか、オープンしていた店は全体の約1/3程度だった。そして以前なら店ごとに鳴り響いていた音楽は、まだ規制されているため時折、客寄せの声が響くだけだった。それでも時間が経つに連れ、人通りも徐々に増えて、オープンしていた店にはそれぞれ欧米人を中心に常連客と思われる客と店員たちがお互いを懐かしんでいた。
ここで働いていた女性たちは誰もが予想通りに困窮した生活を強いられていた。中にはオンラインで客を取っていたわ。という冗談とも本当とも取れる逸話を話してくれたツワモノもいた。しかし、この間に政府から支給されたのはわずか5000バーツ(約17,000円)。家賃や公共料金などであっという間に消えたという。
そして、まだオープンしていない店の従業員たちの多くが田舎に帰ったままとのことだ。固定給がなく客からのチップなどしか収入がない彼女たちの生活は、海外からの観光客が戻るまで厳しい状態が続きそうだ。
【取材/写真 : K2】