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新型コロナ感染拡大する「韓国で2週間の外出自粛要請」コロナ禍が、大学の学びを変えた!

Global News Asia 2020年8月17日 16時45分

 2020年8月17日、韓国でも、新型コロナウイルスの感染が首都圏を中心に急速に拡大している。韓国政府は感染拡大について、2~3月の流行時よりも危険だとして懸念を表明したほど。ソウル市と京畿道の住民に対し、今後2週間は外出などを控えるよう自粛を求めた。

 どこの国でも、コロナによる大学のオンライン授業によって、通学が差し止められていたりする。それは、大学に入れるか入れないかで、人生のすべてが決められてしまう韓国とて同じことだ。今年の1年生で、まだ一度もキャンパスに出ていない学生もいる。

 韓国に延世大学と言う大学がある。その大学の総学生会と大学本部で「コロナ学士制度特別協議」が持たれた。今年の一学期を「災難学期」とする。単位放棄制を期限付きで導入することになった。単位放棄制とは、生徒が授業で受けた単位を放棄することを認める制度。

 やむ得ない事情で再受講できなくなった授業の単位を、他の授業を受けて賄うことはある。これに関しては、「成績インフレ」と揶揄され、あまり好ましい制度ではない。2014年からこの制度を廃止する大学が増えている。しかし、今年はこの制度を使わないと、生徒が1年だぶつくのだ。

 すべての学生が、オンライン授業を受けられる環境にあるとは言えない。景気が悪い韓国。大学に入れても、それからが我慢学生家族はいる。デジタル機器などインフラの違いで、授業をまともに受けられない。あるいは、不正行為(誰かにオンライン授業を視聴させ、レポート等のゴーストライトさせる、など)を防ぐ根本的な対策もない。

 大学関係者は「本人の努力とは関係ない評価で不利益が生じるため、一時的のこと」と言う。しかし、第三波のコロナに襲われたら、大学に通うことは叶わない。単位を放棄させるよりも有効な制度は、韓国人の発想にはないらしい。
【編集 : fa】

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