2020年10月11日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで、コロナ第2波の対策として、仮設の軽症患者向け入院施設「インヤーセンター」が運用を始めた。
民間企業の寄付10億チャット(約8000万円)で設立されたもので、516人の患者を収容し無償で治療サービスを提供できる。ミャンマー政府は急増する感染者に対応するため入院施設を急ピッチで建設しているが、圧倒的に不足する状況が続いている。
インヤーセンターは、カンボーザ銀行とメディア企業のシュエタンルインが資金を拠出し、コンベンション施設を改装した。ミャンマーでは10月13日までに、全国のコロナ感染確認者は2万9000人以上で、そのうち8割がヤンゴンで感染確認されている。毎日1000~2000人の新規感染者が見つかっており、入院施設が追いついていないのが実情。このため、同センターは10日間の突貫工事で簡易入院施設用に新装した。
このインヤーセンターでは、感染者の居住空間と、医師らがいる空間を隔離。医師はガラス窓越しに非接触で診察するため、院内感染のリスクが少ない。酸素ボンベなども設置。子どもが遊ぶ空間や本棚などを作って、患者の精神的な不安にも配慮した。広報担当のゾーエイナウン氏は「患者が隔離されていると感じないように、卓球台や本棚、カフェスペースを作った」と話している。
【取材/執筆 : リンニャントゥン】
民間企業の寄付10億チャット(約8000万円)で設立されたもので、516人の患者を収容し無償で治療サービスを提供できる。ミャンマー政府は急増する感染者に対応するため入院施設を急ピッチで建設しているが、圧倒的に不足する状況が続いている。
インヤーセンターは、カンボーザ銀行とメディア企業のシュエタンルインが資金を拠出し、コンベンション施設を改装した。ミャンマーでは10月13日までに、全国のコロナ感染確認者は2万9000人以上で、そのうち8割がヤンゴンで感染確認されている。毎日1000~2000人の新規感染者が見つかっており、入院施設が追いついていないのが実情。このため、同センターは10日間の突貫工事で簡易入院施設用に新装した。
このインヤーセンターでは、感染者の居住空間と、医師らがいる空間を隔離。医師はガラス窓越しに非接触で診察するため、院内感染のリスクが少ない。酸素ボンベなども設置。子どもが遊ぶ空間や本棚などを作って、患者の精神的な不安にも配慮した。広報担当のゾーエイナウン氏は「患者が隔離されていると感じないように、卓球台や本棚、カフェスペースを作った」と話している。
【取材/執筆 : リンニャントゥン】