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救いの手を差し伸べた教会を訴えた、ちょっと歪んだ宗教観!

Global News Asia 2020年10月29日 5時0分

 2020年10月、韓国の教会で「8年以上働いた」として、最低賃金の差額と退職金の支払いを求めて訴えた夫婦が敗訴した。裁判所は、この夫婦の主張を全面的に退けた。

 8年前、この夫婦は、貧困に陥った。そこで救いの手を差し伸べたのが、この教会だ。住み込みで教会の仕事を手伝えば、食費はかからない。教会というところは、そんな最低限の施しをしてくれる。

 この夫婦は、自分たちが当時は無知だったと主張しているが、労働契約は結ばなかった。書面などで、両者の関係を明確にしておかなければ、いかになんでもありの韓国でも、そこに労働契約はない。これが、他の事業所であれば、労働内容から、日本における労基署の介入事案になる。

 しかし、場所は教会、宗教施設だ。例えば、日本でもいろんな種類の宗教があるが、いわゆる住み込みをする際は、出家とみなし、財産ごと差し出してから移る。財産を差し出すことは、宗教団体から見れば寄付ということであり、のちに騙されたと宗旨替えをしても、ほぼ戻ってくることはない。

 この夫婦は、元々が無一文に近かった。ホームレスか餓死かを選択しなければならないギリギリのところを教会に救われたのだ。キリスト系教会は、一晩の宿を与えるなどの慈善的な救済行為を行っている。

 そして生きる目標として、「奉仕」という名の実務作業を与える。言葉は正しくないかもしれないが、その代償に飲食や最低限度の生活の面倒を見てもらう。そこに確たる信仰があるから、だれも文句は言わない。

 一晩の宿にしては、8年は長すぎて誤解し、欲が出てしまったようだ、牧師たちは退職金が払われると言う情報がもたらされた。牧師たちは正直、大元の教団から毎月生活がやっとできるくらいの給与しか支払われていない。だから、老後は神と共に楽をしてくださいとある程度まとまったお金が支払われることまでは、情報になかったらしい。

 せめてアパートを借りる1000万ウォンの保証金だけでも労働報酬として支払うべきだというのが、今回の主旨だ。こうなってみると、信仰もしていないのに、教会には無料で寝泊まりが出来ると臍勘定をしたあさましい狡さがかいまみられてしかたがない。
【編集 : fa】

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