今年の冬の新型コロナは自己防衛で「間に合わなかったワクチン！ 」

　2020年11月、毎年冬になると、インフルエンザの予防注射接種が、全世界的に推奨される。しかし、今年は事情が少し違う。2020年1月から蔓延している新型コロナの第二波が、インフルエンザと共に来ると、推測されているからだ。

　しかし今年は、せめてインフルエンザにはかからないという前提で、コロナ対策のために逆に予防注射を打つように、医療機関も躍起になって勧めている。まずは、高齢者からの予約が優先で、その後に子どもや持病を持っている人。

　インフルエンザワクチンに関しては、打ったからと言ってその年に流行の型でないと、効果は低い。しかし、11月1日現在、地域によってはその予約もなかなか取れない状況だ。

　新型コロナのワクチンは、世界各国の製薬会社が寝る暇も惜しんで開発に力を入れている。ただ、治験までいきついた会社が、その半ばで撤退したりして、未だ完成してはいない。国ごとに治験水準を甘くしたからと言っても、どんな後遺症が出るかはわからないので、危険も高そうだ。

　韓国政府は、今年の冬は、国民にソーシャルディスタンスを持って防疫に取り組んでほしいとしている。韓国の医療も、第一波の時点では抑え込みに成功したと大統領の談話にある。しかし、罹患した者に対しての対処であって、新薬が開発されたわけではない。

　ただ、韓国のインフルエンザの予防接種で、原因不明の死者も出ていることを鑑みると、インフルエンザの予防注射も勧められないのも事実だ。日本のインフルエンザワクチンとは、安全性が異なるのだろう。

　「2021年の後半の冬に関しては、新型コロナワクチンなどの対処手段が出る」と、韓国中央防疫対策本部は、希望的観測を語っている。ただ、2020年の後半の冬には、間に合わない。「研究開発の努力が結実することを期待している。ただ、今は不必要な集まりは自粛し、三密を避けて、流行の抑制に協力してほしい」。あくまでも国民一人一人の日々の過ごし方に委託しているのだ。
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