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軍隊に性別は関係あるのかー韓国

Global News Asia 2021年2月28日 6時0分

 2021年2月、世界中が、トランスジェンダーに寛容になりつつある。それでも、LGBT運動は、なおなお盛んになり、いろんな場面でのコンプライアンスが書き直されなければならない状態は続いている。

 韓国には、トランスジェンダーの軍人がいる。トランスジェンダーを理由に強制転役(除隊)されそうになった。しかし、国家人権委員会がその処分の取り消しを、陸軍に勧告した。幸福追求権や職務遂行の自由の侵害が、理由だ。

 彼と呼んだらいいのだろうか、彼女と呼んだらいいのだろうか。軍服務中に性別適合手術を受けた。それによって、陸軍は心身障害転役対象者と判断されたのだ。昨年の今頃の話しだ。すぐにその命令が不当だと、人権委に陳情書を提出した。

 仮に、国民の義務である徴兵であれば、これをきっかけに除隊されて、晴れて自由の身になれることを喜んだだろう。徴兵を逃れるために、いろんな試みや裏工作がまかり通っているのが韓国の現状だから。

 しかし、除隊を不服と陳情するくらいだから、職業軍人なのだろう。仮に性別が変わったとしても、軍人として国家のために働くことまでは否定はしていないのだろう。徴兵は外出すら厳しく制限されている。職業軍人であれば、手術の期間、休暇を取ることができる。

 性転換手術による身体変化は、性別アイデンティティ―の一致のために自ら選択しなければできないものだ。それは、機能障害でもないし、機能喪失でもないし、身体毀損でもない。人権委は、そう判断した。

 まだ正式に復職は決まってはいない。だが、国防部長官にまでトランスジェンダー軍人の関連制度の整備が勧告されてた。
【編集 : fa】

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