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国産でないの「バレました? てへぺろ」韓国

Global News Asia 2021年8月18日 6時0分

 2021年8月、困った! 偽装の抜け道を探さなければ。「大韓民国キムチ」。韓国政府お墨付きのブランド名を手にした、韓国のキムチ輸出業者が、その名前を堂々と使うことができず途方に暮れている。

 それは、白菜や唐辛子など材料のすべてが「韓国・国内産の原料」でなければ、このプレミアな名前で輸出することができないからだ。

 昨年8月、新型コロナの第二波の最中に「キムチ産業振興法」が制定された。「韓国キムチ」や「大韓民国キムチ」の冠で商売したいならば、「地理的表示」登録が必須だ。

 国際的な、「地理的表示権」とは、地理的特性を保有する農水産物や加工物を製造業者のみが使うことができる排他的な知識財産権のことを意味する。ボルドーワインとかナポリピザとかがある。韓国のキムチは、「韓国(高麗)人参」以来の快挙なのだ。といっても、高麗人参とキムチの2個しかしかないが…。

 コロナによるホームステイ、自炊需要で、キムチの輸出は増加している。キムチは、ご存知のように、韓国だけでなく、もっと低価格の外国産(たぶん中国産)もある。韓国は、この低価格キムチを、世界中から消滅させたい。

 しかし、だ。制定後1年になるというのに、登録した韓国業者はない。対象地域でのみ生産された農産物を主原料とし、当該地域で加工されたものでないと登録できない。中国のプールキムチ(裸キムチとも言う)を、さも自国産のふりして地続きで仕入れてきたものは、当該地域産にはならない。ここに関しては、韓国政府も珍しく厳しい。

 異常気象とコロナという災害によって、原材料の需給が難しいと、キムチの生産会社は語る。そして、特例として、例外を求めるように政府に陳情している。…それでも、上質な材料を使った純粋韓国産キムチもきっとどこかに存在しているはず、それが少量であっても。そういう会社はブルジョア感出しまくりで登録できるはずだが…ないのか。全部他国産なのか。

 …日本では、確実に「日本国産」のキムチが、筆者の住む隣町で作られているのだが、なぜ韓国でそれが無理なのか。

 「通関リスク」も同時にある。韓国国内産の唐辛子粉のだいたいに、アメリカ食品医療局(FDA)が禁じたヘキサコナゾールなど農薬成分がある。消費者の健康志向の手前、唐辛子は安全な輸入物を使っているから、登録できないという会社のいい分もある。農薬成分のない、あるいは、有機栽培の唐辛子畑を作ればいいだけの話ではないのか。

 韓国の農林部は、全羅南道・麗水(ヨス)市の「突山カッキムチ(辛菜のキムチ)」は、材料の需給と加工を麗水で行っているので、登録済みだとも言う。しかし、実際に「大韓民国キムチ」に関しては、登録数0だ。

 さあさあ、自前の原料でキムチはできないことが、世界中にばれる前に何とかした方がいいぜ、大韓民国キムチ、よ。
【編集 : fa】

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