【タイ】元ムエタイチャンピオン歌手が『酸素濃縮器』を寄付

　2021年8月25日、人気歌手であり元女子ムエタイチャンピオンでもあるクラテーさんが自身の誕生日に、逼迫している新型コロナ対策のためにと酸素濃縮器を寄付した。

　クラテーさんは、2004年に17歳で女子ムエタイチャンピオンに輝いたこともあるが、現在はその身体能力を活かしたダンサブルな曲で人気の有名歌手。8月25日は誕生日にあたり、敬虔な仏教徒としての習慣にのっとって、現在逼迫している新型コロナ対策の一助になればと酸素濃縮器・約50万円相当を関連団体へ寄付した。

　クラテーさんは、「毎年誕生日には仲間やファンの皆さんとパーティーをしていたのですが、今年はパーティーはできません。タイの新型コロナは深刻ですし、ほんの少しですが助けになればと思って寄付することにしました。知り合いのファンも感染した方がいますし、1日も早く収束することを願っています。そして、大変な思いをされているみなさんが乗り越えられるように、また元気に会えるように願っています。」と、語っていた。

　タイは敬虔な仏教国であるため、徳を積む為の喜捨や寄付が盛んに行われている。イベントやコンサート活動ができない有名歌手たちの中には、彼女同様に医療機関などへの寄付を行っている。しかし、それは少数派であり、多くの無名歌手達は、まさに収入が無くなったために地元で飲食店を開業したり、ネット通販などでしのいでいるケースが少なくない。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】