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【コラム】このユニフォームのデザイナーは、だれ? 中国

Global News Asia 2021年10月1日 6時0分

 2021年9月半ば、中国陝西省で「全国運動会」が行われた~日本においての国民体育大会のような位置づけ。

 今年の大会では、優勝したチームの話題よりも、山東省のユニフォームが話題の中心になった。山東省は、りんごが特産品だ。デザイナーは、そのりんごをテーマに考えたらしい。ユニフォーム下部、いや陰部を象徴するように赤い丸が大きくアピールされている。

 話は外れるが、かつて、女子陸上の競技の最中に生理になってしまった選手のことを記憶していられる方はいるだろう。いくらホルモンコントロールしている選手だって、準備していない時点で生理になることはある。ただ、彼女は、そういう状態になっても競技を全うしたことで、ある意味称えられた。

 だが。今回のユニフォームは、実に意図的なものだ。よく山東省の女性競技者は、これを着ろに従ったものだ。確実に恥ずかしかった、着たくなかったに違いない。

 中国で、生理のことを生理というのはタブーらしい。生理のことを、「大姨媽」=親戚のおばさんと呼ぶ隠語がまかり通っている(因みに、トイレは「1号」だ)。それくらい恥ずかしい言葉である生理を連想させるユニフォームなど、女性の人権からして許されるものではないのだ。

 これを独創的なデザインと称するのは、女性に生理があることを理解できない男性か、よほど山東省の政策に共鳴する女性だけであろう。

 この屈辱的なデザインは、正直他国である日本人でもどうかと思う。世界規模で多くの女性が同意思を示すと思われる。中国のデザイナー(あるいは、山東省を笑い者にしようと考えた他国のデザイナー~日本人出ないことを希望する)センスがおかしい。女性という性を尊重する意識を高く、声をあげるべきである。
【編集 : fa】

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