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【タイ】パクチー高騰で軍所有地内での栽培を首相が言明

Global News Asia 2021年11月8日 9時0分

 2021年11月、10月から続いていた洪水の被害と需要増加で、野菜の価格が高騰している。タイ料理に欠かせないハーブの一つであるパクチーも、一部地域でその価格が1キロあたり300〜400バーツと高騰している。こうした状況にプラユット首相は、軍所有の農地でパクチーを栽培するように命じた。

 農業協同組合省チャルムチャイ・スリーオン大臣は2021年11月4日、プラユット首相が農産物、特にパクチーの価格上昇に懸念を表明したと述べたと明らかにした。この動きに対して、軍本部でもすぐに対応するとの声明を発した。

 また、肥料価格も高騰している。これは、中国がインド向けに肥料を販売したため、タイへの肥料を減って購入しにくくなったためと伝えられている。首相府のラチャダー・タナーディレーク副報道官は、首相はこの問題についても話し合ったと明らかにした。さらに商務省では、農民の負担を軽減するため、19の企業と肥料価格について話し合ったとのこと。

 近年、日本でも人気のパクチーだが、タイでは付け合わせやトッピングとして使われるため、一人が一度に消費する量は決して多くない。しかし、タイ料理の多種にわたって不可欠なものとして使われているため、この価格高騰は、飲食店や消費者にとって無視できないものになっている。
【編集 : KK】

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