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【コラム】ワクチン未接種者にも、サービスは必要ー韓国

Global News Asia 2022年1月5日 6時0分

 2021年12月、クリスマスを控えた韓国・富川市で、画期的なサービスが提供された。新型コロナウィルスワクチン「未接種者」にコーヒー1杯無料で提供するというもの。

 店頭に貼られた告知文には「社会全体が怖かったでしょう。一言「未接種者」と言っていただければ、応援としてコーヒーを無料提供させていただきます。がんばって」とあった。

 店の方針としては、ワクチン未接種者は、ウィルス保菌者ではないとのこと。自分の判断で摂取しない人もいるし、病気などで接種できない人もいる。しかし、自分で未接種を選んだ人以外は、できるだけその話題には触れないようにビクビクとして暮らしている。

 ワクチンパスポートはもちろんない。それは、善良な市民であっても(韓国にいるのか…)。

 ネット上では、「その勇気と英断に感謝する」や「冬の寒い中、心が温かくなった」と応援の書き込みもあった。もちろん、「富川に住んでなくてよかった」や「個人の自由に対する責任の所在はどこにあるのか」という政府の決断に従わない違反者としての批判が多かったが。

 このコーヒー店は、個人経営ではない。フランチャイズだ。抗議は本社まで伝わった。告知文は直ちに剥がされたが、もうネットで宣伝され放題だった。

 ある意味、この経営者は、未接種者を利用して、無料の宣伝を成し遂げたわけだ。これからも、未接種者には無料で提供すると語る。打った者には、証明書があるが、打たない者は、なんら証明することはできない。言えばただで出て来るのならば、接種者もとりあえず、「未接種です」と言えば、良い話だ。

 どこまで無料で提供できるのか、ある意味興味津々のところはある。

 さらに、その信念。2022年になって、本社からの違約金、請求書が届かなければいいのだが…。誰が得をするのだろうか。
【編集 : fa】

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