Infoseek 楽天

【コラム】故郷に錦を飾る最後のチャンスだったのに 韓国

Global News Asia 2022年2月1日 7時0分

 2022年2月1日、韓国では旧正月だ。韓国人は、新暦の1月1日ではなく、旧暦の元日に重きを置く(なんなら、2月4日の立春まで待ってもいいんじゃないかとすら思うのだが)。日本における盆暮れの民族大移動よろしく、韓国でもまた、たくさんのお土産を抱えて、国に帰る。

 それは、まもなく任期を終える文在寅大統領とて、同じ心理らしい。しかし、おととし2020年の1月から続くコロナ禍において、今年は帰らないことに決めた。さかのぼっては、去年の旧正月にも帰っていないし、9月21日の中秋節にも帰れなかった。

 でも、どうなんだろう。一国の大統領ともあろう者が、一般国民と同じように、政治の現場を離れて田舎に帰るというのは。通信機器の発達で、有事が起きれば時差なしで連絡がつくとはいうものの、危機管理上は大丈夫なのだろうか。

 だから帰らないことは、それに任期中のたった5年くらい帰らなくても、特に問題はないだろう。儒教の国だというだろうが、国があってこその儒教である。
「文大統領は、旧正月も、連休であるというのに官邸にとどまり、新型コロナウィルス感染症オミクロン株の拡散対応をする」と青瓦台が発表した。いや待て、今は、北朝鮮のミサイル対策の方が重要案件じゃないのか、韓国には墜落しないという確約があるのか。

 ここで帰省しておかないと、「大統領のお国入り」といった故郷に錦を飾る的なセレモニーはできない。さらに、今回の帰省予定上は、退任後に住む(住めるのか! )建設中の私邸の進捗状況確認という「もしかしたら、逮捕によって、二度と見ることができない」ミッションもあった。動画がかなり進化しているというのに、マスコミ報道でしか見たことがないらしい~何時代の人? 。だかかこそ、見たくて見たくて仕方なかったとも発表されている。

 だが、そんな思いを官僚がたちが代弁することはないのだ。確かに生まれたのは、韓国内のそこかもしれない。

 しかし、文大統領の本当の故郷は、この5年間援助資金を用意し続けた、北のあの国なのだから。あの国のソルラルにいることが、いつかできればいいね。
【編集 : fa】

この記事の関連ニュース