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【タイ】「大きく貢献し続ける日本」2021年タイへの海外投資、28%を占めダントツ1位

Global News Asia 2022年2月3日 6時0分

 2022年2月1日、タイ商務省は、2021年に海外から825億バーツ(約2,887億円)以上の投資があり、その内28.6%が日本からのものだったことを明らかにした。

 タイ商務省の発表によると日本からの投資は約233億バーツ(約815億円)で全体の28.6%を占めた。続いて米国が15.4%、シンガポールが15.1%でした。そして、こうした外国からの投資は、約5,450人の雇用を生み出すことにもつながった。

 一般的にタイへの投資では近年、中国や韓国が急増していると見られてきた。しかし、中国は高速鉄道計画がなかなか進まない影響が大きく約37億バーツ(約127億円)で5位。韓流ドラマなどで若者に支持されている韓国に至っては、約8.5億バーツ(約30億円)と9位にとどまっている。

 タイ商務省が併せて発表したグラフでは、投資家人数によるランキングとなっているが、投資額ベースでは1位日本、2位香港、3位シンガポール、5位米国、6位中国、7位オランダ、8位フランス、9位韓国、10位英国となっている。

 一路一帯事業が思うように進まない中国や派手なメディア戦略でうわ部を繕っている韓国に対して、一貫してタイに大きく貢献し続ける日本という明確な対比が如実に現れた形となった。

 今後もタイ経済を強化するプロジェクトを促進する政策事業として、ドンムアン空港、スワンナプーム空港、ウタパオ空港を結ぶ高速鉄道の建設、eコマース、デジタルテクノロジー、医療サービス、再生可能エネルギー、電気自動車に関連するプロジェクトがあり、日系企業には大きな期待が寄せられている。

また、新型コロナによって引き起こされた外国間の移動制限が緩和され、世界経済の回復に合わせて、同省は今年も外国からの投資がタイの経済を牽引することを期待している。
【編集 : KK】

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