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【コラム】中国に関しては徹底的にやるから、ご注意を

Global News Asia 2022年2月8日 7時0分

 YouTubeを始めSNSを開けると、昔懐かし映像や、前クールで見ていた朝ドラの名場面の写真が貼られている。それらを一つにまとめたものもあり、何バージョンも類似が存在する。

 さて、これらは著作権を所有した者(あるいは団体)が、UPしているのか。違う。配信サービスのT社では、あなたが感動したシーンを、お友達にシェアしましょうというCMもどきも流されている。T社は、民放各局の1週間見逃し配信サービスであり、会社自体が作っている作品はない。先日、前クールの朝ドラの公式Twitterが閉じた。つまりもう見られないというはずである。しかし、それらの画像を保管していた「ネット民」たちが、編集して小出しにtweetしている、今でも。受信料で成り立っているはずの公共放送のコンテンツの著作権は、受信料よりも高いだろう。もちろん、役者さんたちの肖像権料も。

 2022年2月4日。北京冬季オリンピックが始まった。中国版Twitterであるウェイボでは、「放送権を侵害した投稿の場合は、瞬時にブロックする」意思を示した。公式アカウントにも告知し、ユーザーのダイレクトメールにも個別に送信している。

 このオリンピックは、中国国営テレビが、香港マカオを含む中国全土での独占放送権を所有している。つまり、ここの同意なしでは、転載されたコンテンツは、すべて権利侵害に該当する。

 恐らく、ウェイボの利用者のメアドや電話番号が登録されている限り、摘発も辞さないという流れだろう。

 日本人はそんなことを知らず、さっきの奇跡的一瞬を切り取って呟く。あるいは、バエさせる。ブログ仕立てにもするだろう。ネット、SNSの業界はつながっている。一度投稿(投下)したものが消されることはない。ある日、中国当局から依頼された、日本の公安関係者が、玄関に立つ可能性だってある。

 くれぐれもご注意を。まあまあ、競技者当人や、利権関係者以外は、去年のオリンピックの総括において、その是非の結論は出ているだろう。

 SNSは、個人で楽しむ範囲を、すでに超えている、これを自覚すべき、そんな時代だ。

【編集 : fa】

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