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【コラム】今、北海道で「静かに」起こっていることー中国の侵略(1)

Global News Asia 2022年3月17日 6時0分

 先日、古い引き出しをしばらくぶりに開けたら「札幌オリンピック」の記念硬貨が大量に出て来た。1972年と刻印されたそれは、全部100円だった。誰がなんのために貯めたのか当時子どもだった筆者には記憶がない。自販機も対応しないだろうし、銀行に持っていくと真贋鑑定のために日数がかかるという。真贋にかかわらず貯金としてくれる郵便局の窓口は、50枚以上は手数料が必要。無料で済ますためには、何回か通わなければいけない。死蔵している量でも金額でもなかった。それだけ、生活が苦しくなっているという現実も、ある。

 2030年の冬季オリンピックに、札幌が立候補している。賛否両論というよりも、「除雪予算もまともにないのに何を考えているんだ!」という声の方が圧倒的に多い。そして、同時に、2030年には、まだ66歳でしかない橋本聖子東京オリンピック組織委員会会長が「私の生きているうちにぜひ実現させたい」と語っている~聖子と言う名前が1964年の東京オリンピックに因んでいて「オリンピックの申し子」として生まれたという彼女の使命感の前には、今政治がなにをやるべきか、昨夏の東京オリンピックから何も見えていないのだと思う。彼女もまた北海道の出身だ。

 北海道知事は、国会議員になるための腰掛という説もある。あと、たった8年しかない。コロナは終息の兆しすらみえない。東京オリンピックの時も、東日本大震災から1年ちょっとで「この国には夢が必要だ」とかなんとか言い出して、「復興五輪」だとこじつけて、コロナ禍になっても強行した。一部の利権者のために、国民がどんな思いをしたかがわかる人が北海道にいるのだろうか。国会議員になった前知事は、現知事に「今そういうことを言い出すものではない」と忠告すらできないのだろうか。

 北京の冬季オリンピック・パラリンピックがやっと終わった。東京オリンピックが1年遅れになったのと違って、予定通りの開催だった。中国の一番偉い人が、やはり賛否両論がある偉大な指導者・毛沢東を超えた瞬間だと書き立てるものもあった。

 2030年札幌オリンピックのバックに、中国の国旗の色・赤がチラつくのはなぜだろう。日本の国利よりも、もっと潤う国の意向がそこに存在するように感じるのは、どうしてだろう。

 2019年あたりから、中国政府の要人が頻繁に北海道に訪れている。要人も普通の偉い人ではなく、イマイチネームバリューの低い首相や国家副主席まで訪問していることは、ただの観光だと思えるだろうか。コロナ禍にならなければ、2020年10月に一番偉い人も来る予定だったと言う。予定通りに東京オリンピックの期間ではなく、その後にだ。世界中の贅沢を味わったと思われる人が、観光ではないはずだ。

 北海道でなにか起こっている。
【編集 : fa】

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