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【タイ】代理母出産9人乳幼児を保護=父親の日本人はマカオへ

Global News Asia 2014年8月8日 11時50分

 2014年8月8日、タイメディアによると、警察は5日、日本人が所有するバンコクのマンションの部屋から、身元不明の乳幼児9人を保護した。この問題で、父親と名乗る日本人は24歳で、7日未明タイを出国して、マカオに向かった。警察はこの男性から事情を聞くため、行方を追っている。またこの男性は、2年間で65回タイに入国していた。

 保護された乳幼児(推定で生後2カ月から2歳ぐらい・男児6人と女児3人)は、同じマンションの3つの部屋で発見された。9人の父親は、いずれもこのマンションを所有する日本人男性で、複数の女性を代理母にして出産させた。

 大勢の赤ちゃんの泣き声を聞いて不審に思った住民からテレビ局に通報があり、警察がマンションを捜索した時には、9人の乳幼児と、日本人女性1人を含む10人の女性がいた。妊娠中のタイ人女性は、「20万タイバーツ(約63万円)の報酬で、代理母をひきうけた」という。

 この男性から依頼された、タイ人弁護士は、「男性は、香港や日本で株式売買などをする富裕層の投資家で、事業の継承者として、子供をもうけた。債権や保険、貯金を子どもの名義にしている。悪い人ならそんなことはしないはず。9人とも男性の子どもで、母親は別々の女性だ。違法なことはしていない」などと話しているが、乳幼児の出生届けが出ていなかったこと。乳幼児の顔立ちに違いが多いこと。また警察の事情聴取で、捜索時に現場にいたタイ人女性から「日本人女性が、11カ月の乳児を国外に連れ出す計画があった」との証言もあり、弁護士の発言は信ぴょう性が薄い。

 警察は、乳幼児と父親のDNA鑑定をおこない親子関係を調べ、人身売買など犯罪との関係が無いか捜査を進めるため、男性の行方を追っているが、逃亡された可能性もあるため捜査は難航しそうだ。

【編集 : 朝日音然】

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