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【コラム】安請け合いは、納期を守れるのかー韓国

Global News Asia 2022年4月7日 6時0分

 2022年3月、韓国の造船会社が、アメリカ地域に住む船主から、運搬船2隻の発注を受けた。液化天然ガス=LNGの運搬船。約512億円の契約だ。2025年までに作られ、引き渡される予定だ。

 しかし、今、いろんな部品が、世界中で足りない。コロナ禍でもあるし、また、ウクライナ問題もしかり。日本では、自動車メーカーも車を作れているとはいえず、新車がいつ手に入るかわからない。これに関しては、今所有している車を丁寧に乗り続け、納車の時期を待つしかない。

 去る3月16日に起こった福島県沖を震源とする震度6強の地震に関しては、給湯器が壊れ、その部品が手に入るめども立たず、自宅で入浴ができない家庭が続発している。そもそも、部品不足はコロナ禍から始まったわけではなく、給湯器そのものが約4年前から手に入りにくくなっている(ホームセンター経営者と言う仕入れのプロでさえ、手に入らない)。

 そんな状態の世の中で、韓国だけが、納期を守った仕事ができるとは到底思えない。小さな船ならともかく、この会社が大きな船を納品したのは、2018年の韓国軍の潜水艦が最後だ。2020年6月に、カタール国営石油株式会社のLNG運搬船を、100隻仮契約したものの、未だ本契約は締結されてはいない。

 この会社の船舶の売り物は、高圧二重燃料推進エンジンと高度化された再液化設備の搭載。世界的な脱酸素基調に沿って、持続的は発注をと願ってはいるものの…LNG運搬船7隻、コンテナ船6隻、海洋プラント1基、メンテナンス1基の受注で、34億7000万ドルの見込み。年間目標89億ドルの約39%にしか過ぎない。それすらも、納品していないから絵に描いた餅状態だ。いくら契約できても、納品し、全額払ってもらってからでないと国益に貢献する会社とは言えない。

 国単位の100隻の契約ができない中で、個人からの2隻の契約をプレスリリースする。寝言は寝てから、儲けた金額は払ってもらってから。もちろんあと3年で納品できてからのお話である。
【編集 : fa】

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