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【コラム】韓国資本のホテルなら、勝手に壊しても大丈夫

Global News Asia 2022年4月24日 7時0分

 2022年4月、北朝鮮政府が、北朝鮮内にあるホテルの解体を本格的に行っている。これに対して韓国政府が、激しく抗議している…国交のない国でなにが起ころうと、それは内政干渉じゃないのか。ましてや、国民の食べ物がないと言われているのに、ホテル解体の費用を出しているのだぞ。

 このホテルは、韓国資本と言われる。2000年1月にベトナムにあった中古の海上ホテルを移築したもの。完成当時からすれば、まだ22年の新しいものだが、中古品の移築だから、築年数はもっと、だ。1998年11月から、北朝鮮金剛山観光が許された当時は、遊覧船を使って韓国人観光客を宿泊させていた現代峨山が経営していた。

 しかし、2008年に観光客の射殺事件が起こり、金剛山観光が中断された。実質8年の営業だった。それ以降は放置されていた。北朝鮮側がムカつくのも無理はない。2019年に金剛山を視察した金正恩国務委員長は、その「廃墟」を見て激怒した。すぐに撤去させろ、と。

 韓国側は、撤去についての話し合いが行われていたがコロナ禍で中断したと説明している。が、なにもしなかったのだろう。誠意が見えない国に期待をしないのが、ある意味北朝鮮の潔いところだ。

 自国の観光客のために、土地の所有代が必要ない港に勝手にホテルを置き、管理もしない。コロナ禍であってもなにかできることがあったと思われる。なのに、韓国政府も経営母体もなにもしなかった。じゃあ、北朝鮮が撤去しても何も文句は言えない。営業していて、北朝鮮の国民を雇っているならまだしも、そこは廃墟であり、不法占拠なのだから。

 韓国は、文大統領から、尹新大統領への過渡期である。政府には指導者がいない隙間時間だ。「韓国新政府とアメリカへの圧力行為だ!」…勝手にほざいていろ、北朝鮮の本音はそこだ。
【編集 : fa】

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