2022年5月1日から、毎年恒例のタイフェスティバルが、オンラインで開催されている。今年のメインテーマは「T-POP」ということで、タイの人気アーティストたちの演奏を楽しめることも大きな話題だ。そのオンラインコンサートは15日(日)に開催され、以下のアーティストが出演する。
Ink Warunthon、Stamp Apiwat、Tilly Biras、4EVE、Bright-Dew-Win-Nani、Bell Warisara、Ice Paris、そして4MIX。
4MIXは、LGBTQ+を応援するユニセックスなユニットとして、今回参加する。そして、このタイフェスティバルのために日本語スペシャルバージョンを用意したのだが、その経緯についての裏話を単独レポートする第2弾。
4月12日にいきなり依頼されて、19日中には仕上げなければいけないというプレッシャーの中、予想に反して15日には出来上がった。その日本語歌詞は、無事に4MIXのプロダクションからオーケーが出た。そして、録音の日程が4月19日に決まった。作詞の依頼が来たのが12日だったから、わずか1週間で録音という、やっつけ仕事とも思われかねないような日程だ。もちろん、やっつけ仕事などでなく真正面から取り組んで、結果的には自分でも驚くほどの速さで終わったことになる。とはいえ、ソンクラーンの連休は、この作詞作業にすべて奪われてしまったのだが。
録音当日。自分が地方にいるため、オンラインで日本語の発音指導をすることになるのだが、初めに残念な知らせを受けた。リーダーであり、グループのシンボル的な存在でもあるニンジャーが新型コロナに感染してしまい、参加できないという。今回は他の3人の録音をして、ニンジャーの録音は後日、快復を待ってからとなった。
10時30分からと言われていた録音だが、実際に始まったのは12時をかなり回ってからだったた。ジョージ、マッカ、フォークソングの順に一人づつそれぞれのパートを録音したのだが、その時に発音を直すのが今回の私の役回りだ。歌詞自体は録音に先立って16日には渡されていたらしく、それぞれがちゃんと練習をしてきていて、大きな間違いもなかったことは、一つの新鮮な驚きだった。過去何人かのタイ人に日本語を教えあたことがあるが、ここまでしっかりと予習してきた生徒は初めてだった。
一番苦労していたのは、たぶんジョージだろう。彼がラップの担当をするのだが、プロデューサーは録音前から「ラップの部分はタイ語のままでもいいんじゃないか?」と言っていたほど、早口になる日本語でのラップには、難易度が高く聞こえていたようだ。しかし、ディレクターが「日本語のラップは、この曲の要になる。聞いていてとても気持ちいい! ぜひこの日本語のラップをやって欲しい。」というひと言で、ジョージも腹をくくったようで、しっかりと取り組んでいた。
他には、いくつかメロディーやリズムに収まりきっていないところを修正したり、それぞれの発音を矯正したりしたが、3人の録音は予想以上にスムーズに進んだ。しかし、終わってみれば16時30分。途中、長めのブレイクもあったのでひとりにかかった時間は1時間強だろう。初めて日本語で歌ったということを考えれば、非常にスムーズだったと思っている。とはいえ、最初から最後まで、ひとりひとりに指導した自分は、かなり疲れたが、その疲労感を上回ってあまりある達成感と充実感を体験できた。このことは、歌詞作りとあわせて貴重な経験になったし、今後も何かで役に立つことだろう。そして、4MIXが今回の企画で、少しでも多くの日本人ファンが増えてくれればと願うばかりだ。
残すは、新型コロナへの感染で参加できなかったNinjaの録音なのだが、この録音から2日後に思わぬ連絡が来ることになる。その経緯は次回あらためてレポートしよう。
タイフェスティバル2022オンライン会場、 また、775ライブリーFM(聴取エリア・朝霞、和光、新座、志木の4市)が、5月4週に渡ってこの4MIXを特集している。毎週月曜日にDJ nanakoさんが担当する「GOGOひるず」内12:30頃からのコーナー「アジアンポップスNEXT」で、この時に録音された日本語バージョンが先行公開される。放送は、インターネットやスマホアプリ「リスラジ」でも聴くことができる。
【編集 : そむちゃい吉田】
Ink Warunthon、Stamp Apiwat、Tilly Biras、4EVE、Bright-Dew-Win-Nani、Bell Warisara、Ice Paris、そして4MIX。
4MIXは、LGBTQ+を応援するユニセックスなユニットとして、今回参加する。そして、このタイフェスティバルのために日本語スペシャルバージョンを用意したのだが、その経緯についての裏話を単独レポートする第2弾。
4月12日にいきなり依頼されて、19日中には仕上げなければいけないというプレッシャーの中、予想に反して15日には出来上がった。その日本語歌詞は、無事に4MIXのプロダクションからオーケーが出た。そして、録音の日程が4月19日に決まった。作詞の依頼が来たのが12日だったから、わずか1週間で録音という、やっつけ仕事とも思われかねないような日程だ。もちろん、やっつけ仕事などでなく真正面から取り組んで、結果的には自分でも驚くほどの速さで終わったことになる。とはいえ、ソンクラーンの連休は、この作詞作業にすべて奪われてしまったのだが。
録音当日。自分が地方にいるため、オンラインで日本語の発音指導をすることになるのだが、初めに残念な知らせを受けた。リーダーであり、グループのシンボル的な存在でもあるニンジャーが新型コロナに感染してしまい、参加できないという。今回は他の3人の録音をして、ニンジャーの録音は後日、快復を待ってからとなった。
10時30分からと言われていた録音だが、実際に始まったのは12時をかなり回ってからだったた。ジョージ、マッカ、フォークソングの順に一人づつそれぞれのパートを録音したのだが、その時に発音を直すのが今回の私の役回りだ。歌詞自体は録音に先立って16日には渡されていたらしく、それぞれがちゃんと練習をしてきていて、大きな間違いもなかったことは、一つの新鮮な驚きだった。過去何人かのタイ人に日本語を教えあたことがあるが、ここまでしっかりと予習してきた生徒は初めてだった。
一番苦労していたのは、たぶんジョージだろう。彼がラップの担当をするのだが、プロデューサーは録音前から「ラップの部分はタイ語のままでもいいんじゃないか?」と言っていたほど、早口になる日本語でのラップには、難易度が高く聞こえていたようだ。しかし、ディレクターが「日本語のラップは、この曲の要になる。聞いていてとても気持ちいい! ぜひこの日本語のラップをやって欲しい。」というひと言で、ジョージも腹をくくったようで、しっかりと取り組んでいた。
他には、いくつかメロディーやリズムに収まりきっていないところを修正したり、それぞれの発音を矯正したりしたが、3人の録音は予想以上にスムーズに進んだ。しかし、終わってみれば16時30分。途中、長めのブレイクもあったのでひとりにかかった時間は1時間強だろう。初めて日本語で歌ったということを考えれば、非常にスムーズだったと思っている。とはいえ、最初から最後まで、ひとりひとりに指導した自分は、かなり疲れたが、その疲労感を上回ってあまりある達成感と充実感を体験できた。このことは、歌詞作りとあわせて貴重な経験になったし、今後も何かで役に立つことだろう。そして、4MIXが今回の企画で、少しでも多くの日本人ファンが増えてくれればと願うばかりだ。
残すは、新型コロナへの感染で参加できなかったNinjaの録音なのだが、この録音から2日後に思わぬ連絡が来ることになる。その経緯は次回あらためてレポートしよう。
タイフェスティバル2022オンライン会場、 また、775ライブリーFM(聴取エリア・朝霞、和光、新座、志木の4市)が、5月4週に渡ってこの4MIXを特集している。毎週月曜日にDJ nanakoさんが担当する「GOGOひるず」内12:30頃からのコーナー「アジアンポップスNEXT」で、この時に録音された日本語バージョンが先行公開される。放送は、インターネットやスマホアプリ「リスラジ」でも聴くことができる。
【編集 : そむちゃい吉田】