2022年6月10日、東京・千代田区の「3331 Arts Chiyoda」で、カタールと日本の外交関係樹立50周年記念行事の一環として「紙の対話 (Dialogue on Paper)カタール・日本文化年の遺産」と題した展覧会のオープンニイングイベントが開催された。
6月26日までのこの展覧会は、カタールのモダンアートのパイオニアであるアーティスト ヨセフ・アハマド氏が「Years of Culture」(文化年)の書に着想を得た新たな芸術作品「紙の対話 (Dialogue on Paper)、カタール・日本文化年の遺産」の展示会で、アハマド氏と日本人アーティスト西垣肇也樹(にしがきはやき)氏のコラボレーション作品28点などが展示される。
ヨセフ・アハマド氏はカタールで最も著名な芸術家の一人で、カタール芸術家の中でも初めて海外で学んだ世代で1970年代に芸術家として活動を始める。20年前にカタールのヤシの木を使い手作業で作った紙が、いまの作品へとつながっている。
「ゴジラ」をモチーフにした和紙と墨による作品などで知られる西垣肇也樹氏は、芸術に特別な哲学的考えを持つ日本人芸術家。 京都造形芸術大学を卒業後、多数の展示会などに積極的に参加を行ってきた。カタールではヤシの木とコウゾの混合紙に作業をするという初めての体験をする。
この「Years of Culture」は、カタールと世界との相互の理解と認識、感謝を促進することを目的に、カタール博物館 (Qatar Museums) 議長のシェイカ・アル・マヤッサ・ビント・ハマド・ビン・カリファ・アル=サーニー (Sheikha Al Mayassa bint Hamad bin Khalifa Al Thani)氏によって立ち上げられた。カタールが10 年前に「Years of Culture」を立ち上げた際の最初のパートナー国が日本だった。
カタール博物館の文化外交担当ディレクター、アイシャ・ガネム・アル・アッティヤ(Aisha Ghanem Al Attiya)氏は『「Years of Culture」の初年度のパートナー国である日本と長期にわたる関係を築けたことを、私たちはとても光栄に思います。この 10 年間、両国の関係は深まる一方で伝統を尊重し育みながら新しいものを受け入れるという私たちの感性は、日本の方々と相通ずるものと語り、これからも Years of Culture と日本の文化機関の間で、より活発に多くの文化交流を進めていくことを楽しみにしている』と語った。
西垣氏とアハマド氏は、カタールと日本の書を美的要素として紙の上に繰り広げ、数々のユニークな作品を生み出しました。アハマド氏は人類の歴史において紙は重要な役割を果たしてきました。そして日本は書とあわせて紙づくりの技法を世界に紹介する最前線に立っています。書は単に文字や言葉を書くだけではなく、より奥深く真の書を生み出すため作品に魂と心を込め、雑念のない状態で筆を運ぶことが大切だという。
今回の会場となる「3331 Arts Chiyoda」は、千代田区立の中学校を改修して誕生した民設民営のア ートセンター。2010 年の開館以来、創作活動を求める市民のアートハブであると同時に、地域社会のためにリラックスできるオープンスペースを提供している。
【取材/撮影 : 安麻比呂】
6月26日までのこの展覧会は、カタールのモダンアートのパイオニアであるアーティスト ヨセフ・アハマド氏が「Years of Culture」(文化年)の書に着想を得た新たな芸術作品「紙の対話 (Dialogue on Paper)、カタール・日本文化年の遺産」の展示会で、アハマド氏と日本人アーティスト西垣肇也樹(にしがきはやき)氏のコラボレーション作品28点などが展示される。
ヨセフ・アハマド氏はカタールで最も著名な芸術家の一人で、カタール芸術家の中でも初めて海外で学んだ世代で1970年代に芸術家として活動を始める。20年前にカタールのヤシの木を使い手作業で作った紙が、いまの作品へとつながっている。
「ゴジラ」をモチーフにした和紙と墨による作品などで知られる西垣肇也樹氏は、芸術に特別な哲学的考えを持つ日本人芸術家。 京都造形芸術大学を卒業後、多数の展示会などに積極的に参加を行ってきた。カタールではヤシの木とコウゾの混合紙に作業をするという初めての体験をする。
この「Years of Culture」は、カタールと世界との相互の理解と認識、感謝を促進することを目的に、カタール博物館 (Qatar Museums) 議長のシェイカ・アル・マヤッサ・ビント・ハマド・ビン・カリファ・アル=サーニー (Sheikha Al Mayassa bint Hamad bin Khalifa Al Thani)氏によって立ち上げられた。カタールが10 年前に「Years of Culture」を立ち上げた際の最初のパートナー国が日本だった。
カタール博物館の文化外交担当ディレクター、アイシャ・ガネム・アル・アッティヤ(Aisha Ghanem Al Attiya)氏は『「Years of Culture」の初年度のパートナー国である日本と長期にわたる関係を築けたことを、私たちはとても光栄に思います。この 10 年間、両国の関係は深まる一方で伝統を尊重し育みながら新しいものを受け入れるという私たちの感性は、日本の方々と相通ずるものと語り、これからも Years of Culture と日本の文化機関の間で、より活発に多くの文化交流を進めていくことを楽しみにしている』と語った。
西垣氏とアハマド氏は、カタールと日本の書を美的要素として紙の上に繰り広げ、数々のユニークな作品を生み出しました。アハマド氏は人類の歴史において紙は重要な役割を果たしてきました。そして日本は書とあわせて紙づくりの技法を世界に紹介する最前線に立っています。書は単に文字や言葉を書くだけではなく、より奥深く真の書を生み出すため作品に魂と心を込め、雑念のない状態で筆を運ぶことが大切だという。
今回の会場となる「3331 Arts Chiyoda」は、千代田区立の中学校を改修して誕生した民設民営のア ートセンター。2010 年の開館以来、創作活動を求める市民のアートハブであると同時に、地域社会のためにリラックスできるオープンスペースを提供している。
【取材/撮影 : 安麻比呂】