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【タイ】オミクロン株変異種BA4 / 5上陸か 首相が慌てないよう呼びかけ

Global News Asia 2022年6月28日 15時0分

 2022年6月27日、タイメディアによると、タイのプラユット首相は、新型コロナのオミクロン株の変異種であるBA4と5がタイでの感染が拡大していると報道されていることについて「慌てないように」と呼びかけている。

 タイでは新型コロナの新規感染確認者が1日2000人前後と下げ止まっている状態が続いている。その中で、タイメディアではオミクロン株の変異種であるBA4と5が、タイで81例見つかったと報道された。また、バンコク都心の日本人居住区にあるサムティベート病院では、日本人感染者が急増しているために、対応が追いついていないとアナウンスされたが、それが変異種によるものかについては明らかにされていない。

 プラユット首相の今回の声明は、こうした報道に対してBA.4とBA.5については綿密に監視しているため、慌てることのないようにと国民に呼びかけたもの。

 変異種が増えていることに関しては、病院による独自調査や海外の調査機関の報告などが各メディアで報道されていた。しかし、きょうの首相声明に至るまで政府などから公式にそれを認める発表はされておらず、26日には保健省がフェイクニュースだとして否定する報道もあったばかり。そのため、今回の首相声明はBA4と5について公式に認めるものと受け止められる。

 オミクロン株変異種BA.4と5については感染力が強く、これまでのワクチンの感染抑止力が低く、患者の肺を攻撃し、元のオミクロンの亜種よりも深刻な症状を引き起こすとされている。また世界保健機関(WHO)は、BA.4およびBA.5サブバリアントを、監視下のウイルスとして分類。デルタ株と似ていると見ている。
【編集 : KK】

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