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【コラム】韓国も猛暑…しかし、猛暑の王者になりたがっている

Global News Asia 2022年7月23日 6時0分

 2022年夏。いきなり暑い(暑くないときは、バケツをひっくりかえしたような豪雨)。湿度100%も続いている(今月の電気代7400円くらいに打ちのめされている筆者)。

 先日ソウルで35.1度を出したと得意顔をしている。同じ頃、上海では40.9度だったにも関わらず。
2018年には、41度を出したと天下を取った報道をしていたが、同じ日、日本の熊谷市では、41.1度だった…。

 気温の上下で、自慢するのは、韓国の民よ、お互いに空しくなるから止めないか。

 アジア圏は、まだ、41度程度だ(日本では、関東大震災の翌日46.3度を観測しているが、これは単純に天候の問題だけではないので特例)。

 世界の観測事例を調べてみると、イラクのバスラで58.8度が一番だ。イラクは赤道直下のアフリカの国々ではない。イラクは、北緯30度20分なので、北回帰線よりも北~アフリカは大陸全体が高原になっているので、湿度を含めて、過ごしやすいとも言われている。
 
 それでも、バスラの住民は、こんなに暑いよと、自慢はしない。

 韓国の学者は、人類が耐えられる暑さを調べている。

 国際的定義では、気温は温度計が示すものではない。精密な温度計の球状の部分を湿らせた布で覆い、湿度と温度を合わせた測定値を「湿旧温度」として算出している。湿度が100%時は、35度。湿度50%時は、46.1度までが限度らしい。

 ここを越すと、人体内部の臓器温度が維持できなくなる。自主的に汗を出し、蒸発させ、自らを冷やすことができないということだ。

 韓国が35.1度を出した日の湿度は、48%。体感温度で34.3度。まだまだ大丈夫だ、韓国の民よ。

 湿度が低いと、35度の日にアスファルトの道を自転車で漕いでいても、汗などでない。コロナ禍なのでマスクもしている。汗は出ているのだが、皮膚を流れる前に乾燥してしまうのだ。その日、アスファルトの温度は60度を越している…70度あれば、目玉焼きはできる。そういうことだ。

 韓国人とて、暑さが原因で命を落とすのは不本意であろう。エアコンが効いた部屋(電気代はバカにならないが命に代えられない)で、適度に経口補水液「リンティ」(日本におけるOS-1のようなもの)を飲みながら、感情的にならずに、秋を待って欲しい。

 そちらが高気温の日は、確実に日本のほうが暑いから。繰り返すが、無駄な争い、暑さ自慢はやめようじゃないか。
【編集 : fa】

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