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【コラム】コロナって…空気感染なのでしょうか、北朝鮮では

Global News Asia 2022年7月24日 6時0分

 日本では、新型コロナ変異種BA.5で、感染確認者数は拡大中。ただ、重症化して死亡に至るケースは少ない。トルコのように新型コロナの脅威は収束するかもしれない。

 2022年6月の北朝鮮発信の報道では、韓国から飛ばされた風船から、北朝鮮の国民はコロナに罹患し、大迷惑をこうむっているとあった。

 恐らく、数多くの風船の中は、韓国人の息で膨らませられて、それらが北朝鮮の不特定多数の地域で自然破裂して、2年以上の時間をかけて、北朝鮮人の健康をむしばんでいるという論理だ。

 人の息で膨らませた風船は、ひもをつけて持っても上には上がらない。せいぜい風船バレーができる程度だ。

 より上にあげて飛ばすためには、ヘリウムガスが適している。風船用ではないかもしれないが、そのヘリウムガスが世界的に不足して、いろんな産業が滞っている。

 それでも、その貴重なヘリウムガスで風船を作り、北朝鮮に届けと飛ばしている韓国人が存在する。韓国は自由だぞ。脱北してきても守るぞ! などプロパガンダがふんだんのメッセージが「コロナウィルスに侵された呼気」と共に北朝鮮に届いている。それを認めるのは、ある意味、北朝鮮政府にとってまずいのではないだろうか。
 
 7月になって、韓国在住の脱北者の団体が、大型風船を飛ばし始めた。大型にした理由は、メッセージと共に、医薬品やマスクを飛ばすためだ。そして、確実に届くように大きくしている。平壌には届かないだろうが、38度線沿いの山に到着すれば、食べ物を山に求めてさまよっている北朝鮮の国民が拾う。それらは、内緒のルートで、国民の中でわけられる。利益を得る国民は一握りもいないかもしれないが、一人も助からないよりいい。

 鎮痛解熱剤7万錠、ビタミンC3万錠、マスク2万枚。

 脱北者団体は訴える。「風船ごときで、コロナが蔓延するとは思えない。中国に出稼ぎに行った住民がウィルスを持ち帰ったのだ」。団体は、これからも、風船で救助物資を飛ばし続ける。民族や国籍の問題ではなく、適切な治療を受けることすらできない北朝鮮のコロナ罹患者に、安全に届いてほしいと、思う。
【編集 : fa】

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