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【コラム】犬鍋を食べる国であっても 韓国

Global News Asia 2022年8月24日 6時0分

 健康強壮剤。例えばコンビニやドラッグストアで簡単に買えるドリンクだとしたら、効くまでに1時間、効いて(いる気がする)が1時間、排泄に向かって1時間。たった1時間の元気を得るために、ここ一番がんばるために、その証として飲んだりもする。ただ、ドリンクの類は、毎日飲んでも、その成分が身体に浸透して持続的な元気にはならない。逆に、あの独特の味の元である砂糖が蓄積して、糖尿病の引き金になる可能性もある。…この暑い夏に摂取を勧められている経口補水液であっても、飲み過ぎに注意と言われているように。

 韓国で、13年間も家族として慈しみ共に過ごしたゴールデンレトリバーが、ある日突然消えた。チラシも作り、SNSでも発信し、家族は、死に物狂いで探した。だが、1週間後、あっさりと、犯人が自首した。

 公園にいたこのゴールデンレトリバーを見つけた(なぜ、1匹でいたのかは不明)「犬鍋が当たり前世代」の老人が、身体を壊している友人のために、健康強壮剤の店に連れて行ったのだ。店側は、すぐに屠殺場に連れて行き、犬は、健康強壮剤になった。
店側も、この老人の所有物かどうか、保健所に確認する義務があったと思われる。が、怠った。共犯で、間違いない。

 韓国の「犬」における健康強壮剤が、特に今回のようなものが、身体にじわじわ効いてくる漢方薬のように毎日決まった時間に飲むものなのか、ドリンクのように簡単なシステムのものか、残念ながら、わからなかった。

 自首したのは、この健康強壮剤をもらった友人の娘。

 犬を連れ去った者でも、屠殺を命じ薬にした者でも、もらった本人でもない。事情を知っている者として呵責の念に駆られたということだろうか。

 韓国の動物保護法では、正当な理由なく残忍な方法で死に至らしめた場合、3年以下の懲役か、3000万ウォン(約312万円)以下の罰金。犯人が3年懲役をしても、3000万ウォンもらっても、13年間家族だった犬は戻っては来ない。

 時間を稼いで一番罪の重い者が確定するより、軽い罰金刑で済む者が自首したのか。

 いろんな動物が主原料になった健康強壮剤やサプリ、化粧品まで溢れかえっている時代だが、愛犬の命で、健康になりたいとは、思わない。
【編集 : fa】

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